劇場公開日 2023年7月14日

「若者に向けて~自分はこう生きたよってメッセージ?~」君たちはどう生きるか parsifalさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5若者に向けて~自分はこう生きたよってメッセージ?~

2023年7月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

 宮崎駿監督作品の最後の作品かと。今までの作品のオマージュ的要素が、たくさん見て取れました。母親や夏子さんは、監督が追い求める女性像だろうし。異界への入り口は、千と千尋と似ていた。もののけ姫の木霊に似た妖精。大叔父は、宮崎駿監督本人か。自分は、世界をこのようによいものにしようと思って映画を撮ってきたよって。13ピース(作品)と積み木はリンクするし。
 宮崎駿は、異界とかパラレルワールドが大好き。ひみがいた世界は、中間世的な世界のようでもあり、大叔父の世界は、もっと純粋理性、世界を作っている原理的な世界のようであった。おそらく、宮崎先生が世界を読み解こうと思って、追求していった結果、自分は世界をこう読み解いたっていうように感じて、それを大叔父という存在で表そうとしたのだろう。
 声優が豪華なのだけれど、見終わってタイトルコールを見てから、この声優は誰だったかって気になる映画でした。
 宮崎作品が好きなのであれば、見るべき映画でしょう。

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