「the宮崎駿、そして宮崎駿の最後感」君たちはどう生きるか にゃりさんの映画レビュー(感想・評価)
the宮崎駿、そして宮崎駿の最後感
当然のことながら、ネタバレ注意です。
面白いか面白くないかを口にすること自体がネタバレになりますよね(笑)
私個人としては、満員御礼の映画館で、あ、今自分は宮崎駿のジブリを、映画館で観ている!という感動を覚えました。
まず、冒頭から、第二次世界大戦、東京大空襲から始まり、母親の入院する病院が焼かれ、設定と描写にものすごい勢いで映画に入り込まされました。
そのあとはというと、盛り上がるまでが、若干長いなーと思いましたが、ここでいっぱい情報収集しとかないと、この後の展開が全くわからなくなるので、集中する時間ですね。
作品の中盤初めくらいまで何もかもが謎すぎるので、負けないでください。
訳がわからない、設定はどういうこと?というのを、セリフや作画から読み取ったり、考えないとわからないと思います。それが、義理の母が森へ失踪するまで続きます。映画の中盤くらいかな?とにかく負けないで!
(宮崎駿っぽくて私大好きです。ワクワクします。)
個人的な思いですが、
今までのジブリ作品を思い出させる描写がたくさんあって、個人的にはあーまたあれみたい!これも見直したい!見直さないと考える材料がない!と思える作品でした。
キャラクターたち、場所、設定などを、宮崎駿の周りの、人々、ジブリという会社、取り巻く環境などにも例えてると思いました。(例えばどこがどうとか、何が何の例えなのかは、何回か見て自分なりに自信を持ってこれだと思う!と言いたい気持ちです。)
機械たくさん出てくるかな?と思ったけど、全然出てこず、
ましてや主人公は地に足をつけて武器に弓矢を使っているのは、きっと理由があるはず、、と思いました。
けど、一回見ただけでは、自分はそこまでの結論には辿り着けませんでした。(個人的に宮崎駿の描くメカが大好きなので、全然出てこなかったのはちょっと悲しかったです
今まで宮崎駿と作品を作ってきた人への想いがメインで込められてる作品でもあり、
私たち観客への考え続けろという最大級の宿題みたいなのが出されたような作品だと思いました。
80歳のおじいちゃんが作ったとは思えない内容のどっさり詰まった作品です。
千と千尋や、もののけ姫みたいに、もう一度覚めやまぬ興奮のために映画館で観に行く気になるか、と言われると、うーんという感じですが、、笑
考え過ぎてすごい疲れちゃうんで(笑)
あと子供はちょっと怖いかも。(私は千と千尋が怖くて高校生まで見れなかったのですが、そのときの恐怖と同じようなものがあるので、お子様といくならちょっと気にしてあげた方がいいかも、、?)
個人的には、もっと宮崎駿作品、ジブリ作品を見直して、また映画館に行きたいと思います。