「鼻息の粗いインコを大量に作り出した世代から受け取ったバトン」君たちはどう生きるか GOさんの映画レビュー(感想・評価)
鼻息の粗いインコを大量に作り出した世代から受け取ったバトン
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とにかく凄い映画でした。
冒頭の病院の火事のシーン、ヒミ様の火を使うシーン、涙が出そうなくらい圧倒される美しいシーン。アオサギの飛ぶ動き、着地して羽を畳む動き、など動きがとにかく素晴らしい。そして、絶対的な悪の無い世界。先人の努力をぶち壊した「愚鈍で凶暴な」インコたちですら「愛嬌があるもの」として描かれる。
そして理解できないシステムで回る世界。大量の鼻息の粗いインコたち。それらは、悪意の満ちた世界にしてしまわないように、善意から作られた微妙なバランスで作り上げた世界だった。それを引き継げと主人公は言われる。でも結局、彼は「積み木は」引き継がない(インコの王がぶち壊した、というのも、史実通り)。しかし「悪意の満ちた世界にしない」ということは、ちゃんと引き継いだ。そういうエンディングだろう。
そして映画を見た僕たちは、こう言われる気がする。
これが、私が先人から「引き継がなかったこと」「引き継ぎやってきたこと」だ。
君たちは、どうする?
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