「ストロボメモリー」劇場総集編 SSSS.DYNAZENON ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ストロボメモリー
「グリッドマン ユニバース」に備えて「SSSS.GRIDMAN」はアニメシリーズを予習しましたが、ダイナゼノンの方は劇場で総集編を観たいなと思い鑑賞。特典はボイスドラマ付きイラストカードです。ちせの笑顔が眩しい。
総集編ですが、アニメは6話くらいでストップしていたので前半は知ってる物語を、後半は知らない物語を体験するという不思議な感じの鑑賞でした。
カットするところが上手いなと思いました。蓬と夢芽の関係性に大きく絞って進めており、2人の関係性の変化がとても分かりやすく描写されていたと思います。ちせや暦、ガウマや怪獣優生思想のメンバーたちの物語はそこまで多く語られません。そのため唐突な描写に少しだけ混乱しましたが、その潔さはしっかりと映画に仕上げている感じがしてとても好感が持てました。コナンや鬼滅はそのまま流したり雑に切ったりしている感じが否めなかったので、総集編はこうあるべきという姿を見ることができました。
夢芽は最初変わった子なのかなと思いましたが、どんどん自分の素を出してきて、蓬と距離を縮めていく様子に胸キュンしました。バスの座席であんなに離れていたのに後半では結構距離を詰めてきたり、花火するときに浴衣を着て来たり、看病してくれたり、学園祭ではお互い名前呼びになったりと、多くの恋愛作品をねじ伏せるくらいの純愛が繰り広げられていて夢芽があっという間に好きになりました。蓬も勇気を出して告白した姿はあっぱれで、2人にはこれからも互いを思いやる気持ちをずっと持っていてほしいと思いました。「名前で呼んでくれないの?」言われたい…!
バトルシーンは大迫力で、スクリーン映えするものになっていました。ダイナゼノンvs怪獣の構図こそシンプルなのに、必殺技やキャラクターたちの葛藤によりどんどん進化していく様子がカッコ良かったです。特撮好き&群像劇好きの自分にとって大好物が敷き詰められた様な今作をリアルタイムで観てなかったのが悔やまれるくらい戦闘シーンには震わされました。オーイシさんのOPテーマが音響の問題か少し聴きづらかったのが残念でしたが。
エンドロール後、暦が風呂場からいなくなりちせが困惑する…というユニバースへと続く展開にはワクワクが止まりません。
ダイナゼノンとしての物語はひとつ終わっていますが、これがユニバースにどう繋がるのか、24日公開の新作を心待ちにしています。最近頭の中がグリッドマンとダイナゼノンに埋め尽くされています。
鑑賞日 3/11
鑑賞時間 16:55〜19:05
座席 H-4