「怪獣映画と特撮ヒーローと、アニメチックな登場人物を全部盛り込んだ超絶作画作品の魅力を、初心者に十二分に理解させてくれる一作」劇場総集編 SSSS.GRIDMAN yuiさんの映画レビュー(感想・評価)
怪獣映画と特撮ヒーローと、アニメチックな登場人物を全部盛り込んだ超絶作画作品の魅力を、初心者に十二分に理解させてくれる一作
本作は、3月公開予定の『グリッドマン・ユニバース』を前にして、ファンが過去作を振り返ったり、初めて『グリッドマン』を知った観客が予習するための、2018年に放送されたテレビシリーズの総集編です。
長い本編を編集しているからか、細部についてもうちょっと説明が欲しいと思う部分もないことはなかったのですが、編集の巧みさか、全体的には一つの物語としてほとんど不自然さを感じず鑑賞することができました。なんだったら観終わった後に、そういえば総集編だったんだっけ、と思い出すほどでした。
大画面で見ると隅々まで丹念に描き込まれていて、アニメ放映時はこんな美麗かつ凄まじい動きと描き込みのアニメをより長い時間鑑賞できたのか、と思うと、リアルタイムでアニメシリーズを楽しんだ人たちが羨ましくなりました。
ビジュアルから分かるように、明確に日本アニメのキャラクター造形なので、それが苦手な人、あるいは怪獣映画や特撮ヒーローシリーズ、「ジュブナイルもの」に全く関心がない層には本作をさすがに諸手を挙げて薦めにくいのですが、美しいビジュアルを見て関心を持ったけど、『グリッドマン』って何か知らない…、と鑑賞を迷っている人には、本作の鑑賞を強くおすすめしたいところです。
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