「惨殺<血の海」オオカミ狩り U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
惨殺<血の海
懐石料理を食べ始めて、途中から南アフリカ辺りの郷土料理を食べ続けた気分なのだが。
兎にも角にも人が死ぬ。
その度に血がドバドバ出て…コレを楽しいとかいう観客は、十中八九サイコパスなのだと思われる。
アレが登場した後は、バイオハザードが始まったと面食らう。
冒頭から語られるエピソードが、枯葉のように飛んでいく。また、このエピソードが面白そうなのだ!
前日譚から始まり、煽られまくりだ。
配置されるキャスティングにも余念がない。
これからどんなスペクタクルが始まるのかと、手に汗を握った瞬間…悪い意味で裏切られる。
本作のポスターにも裏切られる。
いや、嘘、なんで路線変更??
韓国映画特有の破壊される筋書きは歓迎するが、この破壊は無しだろう!
なんて思いながら、血みどろになる画面を見続ける。最早、興味は失せてはいるのだが…どうやら、この筋が本筋のようだった。
冒頭がオマケみたいな感じの本作。
オマケの方が面白そうだったのにいーーー!
殺戮に若干の都合良さを感じながらも、いよいよこんな事が出来るようになったのだなぁと感心もする。
コンプラ至上主義の日本では撮れないな。お隣の映画業界はとても元気で羨ましい。
にしても…惨殺SHOWのような本編。
シッチェスとかは大歓迎なのだろうと思うが、度が過ぎる。過激な惨殺方法を見せたいだけのような筋書きでもあるし…。
どうやらこれは前編とかの位置付けのようで…続編はありそうな雰囲気。
んー、気にはなるので見はするのだろうけど、あまり気は進まない。
ボディアクションの撮り方と編集が心地よかった。
インパクトの瞬間に何かわからないカットが差し込まれる事もあるのだけれど、スピード感に溢れてて楽しかった。