「芸能界の光と陰」【推しの子】 Mother and Children 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
芸能界の光と陰
原作未読。ざっとウキペディアであらすじを読んでから観ました。
こころの内を語るナレーションが多い手法ですが、声を出してしゃべるシーンもあって、セリフが多い印象を受けました。内容は殺人があったりしてつらいシーンもありますが、アニメだから極端に描く必要あるのは仕方ないところかと。
観た印象としてのテーマは、芸能界の光と陰を描いているように思えました。ウソでも美しくあればいいといった虚構の果てに、ほんとうの気持ちの表現にたどりつくシーンは心を揺さぶられました。芸能界って圧倒的な飛び抜けたものしか生き残れない世界、中途半端なものはふるいに掛けられて脱落する世界。それでいて、ビジネスの世界であり、馬の目を抜くようにさまざまな打算が働き、忖度される世界。芸能とビジネスの相克が行われている世界で、大変な世界だなって思いました。
なので、華やかで才能あふれるひとが、なぜ?って思う行動に出てしまうのは闇の力が働いてしまったのではないかって思います。なんだか純粋にアニメをたのしむってよりはこうした芸能界のことに思いをめぐらしながら鑑賞してました。
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