「久々の神作」【推しの子】 Mother and Children 映画感想Newtonさんの映画レビュー(感想・評価)
久々の神作
原作未読での鑑賞。神作、とても面白かった。まずまず、どんなストーリーなのかも調べずに鑑賞したので、序盤から、え!?と思わせてくれる展開だった。始めの方は、病院の先生が、亡くなってしまった患者の思いを受け継ぎ、その子が推してたアイドルを応援していくのかな?と思っていたら、そのアイドルが妊娠!?といきなりびっくりするような展開になり、しかもその先生が殺される!?と訳の分からない展開だったが、それも全て続編への導入に過ぎないのだなと思い見ていると、転生!?しかも、アイドルの子供に!?と、もはや世も末かと思うような展開になったが、そこで「推しの子」というタイトル回収になるのか…と思った。これからどんなストーリーになるのか、検討もつかないという状況で、父親の話が出てきた。確かに、なんでこんな若い子が妊娠なんかするんだと気になっていたところだった。すると、一気に話が飛んで、なんとそのアイドルが殺された。しかも、病院の先生を殺した犯人と同じだと思った。自分は最初は、これが父親でなんかの恨みか?と思っていたが、よく良く考えればアイドルには少々過激なファンがいてもおかしくないか…と考えていればその通り。犯人の正体は、過激なファンだった。しかし、ここで疑問が出てくる。どうして、こんな一般人がアイドルの住所なんか知っているんだ…?と、考えるために映像を思い出すと、公衆電話で父親に住所を教えていたでは無いか!とミスリードに気が付き、やはり父親が諸悪の根源なのか、と思い、一体なぜ、どうしてそんなことをしたのか!気になる!と思っているとエンディング。あぁ、うまい。確かに、これは続きが気になるなと思った。勿論、これからもアニメや漫画を見ていこうと思った。最後に、ほぼほぼ本当に完璧な映画だが、一つだけこうすればもっと良かったのでは無いか、と思った部分がある。自分は原作を全く知らなかったので、原作勢の方々からすれば、おかしい!と言われるかもしれないが、原作ではなく、1本の映画として見た場合、展開が早いのではないか、と思う。普段、あまり映画やアニメを見ない人からすると、このストーリー進行の速さについていけない人も一定数いると思う。84分と、短い映画になっているので、もうワンクッション挟んで、100分くらいの映画なら、どんな人でも見やすくて、神作な映画になっていたのではないか、と思う。だが、神作である事に変わりは無い。本当に面白かった。最高でした。2023年、現在トップの映画でした。なので是非、皆さんも1度は映画館でご覧になってはいかがでしょうか。