「間違いなく「映画クオリティー」。従来の映画の概念を変えるかもしれない作品。」「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
間違いなく「映画クオリティー」。従来の映画の概念を変えるかもしれない作品。
本作は、テレビ等で放送された「遊郭編」の第10、11話。そして4月から放送される「刀鍛冶の里編」の第1話を一気にまとめて見られるように構成した特別上映版です。
冒頭にかなり駆け足で「これまでの経緯」がありますが、これは既に見てきた人たちへの復習的なイメージでした。
本編映像を全編「4Kアップコンバート」、音楽も映画館用に「リミックス」など、劇場版にすべく動いた点もありますが、私は今回の試みを好ましく思っています。
というのも、元々の「遊郭編」の作画などのクオリティーが半端なく高く、毎週のようにテレビの前で圧倒されていたからです。つまり元々、映画クオリティーで当初から劇場版を検討する余地はあったと思っています。
今回のような「上弦の鬼」集結と、「次のパートへの自然な導入」はよく考えられたタイミングと構成と言えます。
「どうせテレビ局関連の映画は放送されるから」という考えが根強くありますが、このクオリティーの作品をド派手に映画館の大きなスクリーンと音響で体感できるのであれば、そのような考えは吹き飛ぶのでは。
110分の体験を通し改めて映画館の意義を感じられるほど「映画」として楽しめました。
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