「シリーズ集大成、個人的には不完全燃焼」劇場版 緊急取調室 THE FINAL みかんさんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズ集大成、個人的には不完全燃焼
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緊急取調室のおもしろさはキャスト陣の魅力と演技力もさることながら、何よりあの特殊な密室の中で繰り広げられる高度な舌戦と心理戦にあると思っています。
だからこそ、映画館という閉ざされた空間で集中して見るには、ある種流し見でもいけるドラマ版とは違って、ストーリーの緻密さや高度さが求められる。それを思い知った劇場版、という感じでした。
現職の総理大臣を取り調べるというコンセプトはおもしろいし、たぶん真壁さんに総理大臣相手に言わせたかったんだろうなというセリフもとても良かった。だけどキントリのやり方は自分たちを棚に上げたイリーガルなやり方だったし、一歩間違えたらあの現場にいた娘を殺していたかもしれない。
個の救済がキントリの裏テーマなのは承知しているけれども、天秤にかける最大多数が大き過ぎて、秤にかけられた事実があまりにも弱く感じた。
劇場版ゆえに、派手さを求めて大規模災害級の台風という演出にしたのかもしれませんが、緊急対応の進め方も総理大臣を拘束するタイミングもその根拠は状況証拠だけという弱さも非常に非現実的で、2日経ったいまもなんかモヤモヤしています。
個人的には映画中ずーっと取調室から出ないくらいの思い切った脚本に期待していました。見てるこっちが被疑者に感情移入するような演出で、尋問で息が苦しくなるくらいに。
集大成としてらしさは出ていたけれど、どこか不完全燃焼でとても残念です。
最後に余談ですが、脚本を直してないのだとすると、あの総理大臣ははじめから石丸さんで良かったと思います!
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