「ストーリーとCGの相性が??」しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦 とべとべ手巻き寿司 ykykywaiさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーとCGの相性が??
CGでリアルになることで、時代錯誤な部分や暴力的な部分が目立ってしまっているように感じました。
みさえがひまわりをほったらかしでしんのすけを追いかけまわしたり、夜に窓全開で子どもたちを置いてコンビニに出かける。ひろしの飲み屋のお姉さんへのセクハラな目。引きこもりやオタ活している事が非リア充のステレオタイプとして描かれている点などなど…
この辺りはなんだか時代錯誤感があって序盤はすんなり入っていけなかった。
原作が元な事は後から知りました。
だからあの服の色なのか!
リスペクトからなのでしょうが、原作でしばしば見られた時事ネタやちょっとダークな面が全開で、子連れで観るにはちょっと辛いシーンが多かったです。幼稚園での立てこもりとか変にリアルで、子供達がくるくる回されてるだけでも親の立場の人はしんどかったと思います。
化け物になったみつるが人生をしんのすけありver.に修正していくところはすごく良くて、結局感動はしたのだけど。
30代半ば。しんのすけと共に育ち、いつの間にかしんのすけと歳の近い子を育てている今、ひろしが最後に「未来は明るくないかもしれない」って言い切っているのもなんだか悲しくなるね。我が子を悲しい時代に生んでしまったとは思いたくないです。平成のひろしならきっと、いや未来は明るい!って言ってくれたんじゃないでしょうか。
「がんばれ、がんばれ」コール。
令和は辛いことを踏ん張って耐えるしかない時代でしょうか?
テーマが重く、見終わった後はちょっと疲れました。単純にCG酔いもあるかもですが。
ちょっと悲観的な、大人に向けたメッセージだなと思いました。
明るい未来を想像している子どもたちに見せるには少し刺激が強いんじゃないかな。ズドンと来る意味では大人にはいい映画かも。