「2432円、コミュ障の旅」658km、陽子の旅 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
2432円、コミュ障の旅
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序盤から陽子にイライラさせられます。
コミュ障どころかコミュニケーション取ろうともしないし、お礼も言わない。
終盤になっても頼み方や相手選びが下手クソ過ぎるし、それなのに逆ギレするし。
しかも、その陽子が歩いたり立ち尽くしたりするカットを長回しで映す。
これはワザとやっているのでは。
でもそんな陽子にも優しくしてくれる人はいる。
浜野謙太のようなクズにつけ込まれることもあるが、優しさだけで描かないのも誠実さかな。
その関わりの中で、少しだけ、ほんの少しだけ前へ進む。
父親と、そして自分の気持ちと向き合い、切々と言葉にする。
茂はまず置き去りにしたことを謝れとは思ったが、出棺を待たせてくれてよかった。
「人生に手遅れなんてない」みたいな綺麗事にしなかったのも好感が持てる。
全てをやり直すことも取り戻すことも出来ないけど、少しは良くなる気配を、雪解けの予感を覚えた。
画面が暗いシーンが長く続く上に、主人公があまり喋らないから眠くはなる。
わざとだとしても長回しが冗長すぎたので、もう少しスッキリ見せてほしかった。
とりあえず、人間ホッカイロされたいです。
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トミーさんのコメント
2023年10月23日
共感ありがとうございます。
熊切監督作品、大体こんな感じですよね~ダイナミックなお話じゃないし、長回し多いし。でも今作は観易い方でした。風吹ジュンさんみたいなイイ人の連鎖が無かったのは良かったです。