「せめて各エピソードの場所を明らかにしてほしかった。」658km、陽子の旅 t2law0131さんの映画レビュー(感想・評価)
せめて各エピソードの場所を明らかにしてほしかった。
熊切監督の前作『#マンホール』は、前代未聞の失敗作と断じるので、本作も不安なのだが、菊地凛子の存在ゆえに観る。
父の葬儀へ出るためにヒッチハイクで青森へ帰郷する「ロードムービー」である。彼女のロードムービーといえば、2014年のカンヌのマーケットで、映画ファーゴの撮影場所へ衝動的に向かう日本女性クミコを演じた「トレジャーハンター・クミコ」という作品を観た。こちらも「旅するにはコミュ症すぎる」という点で同じだったような。そういう役柄が合っているのか。というか、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の「バベル」(06)で第79回アカデミー助演女優賞にノミネートされた時の役柄は、聾者であった。むう、深い。
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