「前半イライラした。鎌倉殿の菊地のイメージもあり、乗れなかった。でも...」658km、陽子の旅 えみりさんの映画レビュー(感想・評価)
前半イライラした。鎌倉殿の菊地のイメージもあり、乗れなかった。でも...
前半イライラした。鎌倉殿の菊地のイメージもあり、乗れなかった。でも、ここんとこは人のいい役の多かった浜野の最低ぶりが拍車をかけ、風吹ジュンにも助けられ、ラストの車の中での独白と、雪の中でのラストシーンは、うまかった。もともと菊地は聾唖の役で出てきた人で、そういう、不能性を抱えた役はやはりうまい。救いだったのは、車の中での独白シーンであり、それが絶妙だった。開かれていく感じ。自分も故郷を出て東京に行った人間だったので、感情移入もした。この主人公のように20年とか、故郷に帰れず、逃げ続けると彼女の言う人生を送っている人は少なくないはず。
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