「変わっていく姿を自然に」ワース 命の値段 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
変わっていく姿を自然に
予告編では「感情に寄り添い、納得できる数式を提示した」
ように見えたが、蓋を開けてみたら
「政府を守るために、一方的に数式を押し付けた」
クソ弁護士だったとこからスタート。
まずお悔やみを申し上げる…って挨拶すらできてなくて、いきなり金の話なのは人としてどうよw。
しかし、遺族との対話を通じて自分が間違っていたことに気づき、いかに遺族へ寄り添うようになっていったかという展開で、リアリティがあって納得しながら観られました。
これ、主役の弁護士を演じたのが普通の役者なら「基金利用率の低さに屈した」おっさんようにしか見えないシナリオなんだけど、考えを変えていくのが自然に見えたのはマイケル・キートンの表現力なのかなー、などと思いつつ。
はじめから「被害者のために」という人権派より、双方の最大利益を考えながら、徐々に人の心を理解できるようになっていき、最終的には最適解を見つけようとするタイプの方が信用できるかもな、と思ったりもし。
ただ、どこまで弾力的運用ができたのかの具体的例はボカシているので、リアリティはあってもリアルじゃない、エンタメ作品ではありましたね。
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