「公平さとはなにか。」ワース 命の値段 モテラドさんの映画レビュー(感想・評価)
公平さとはなにか。
様々な事故や事件の補償を担当してきた敏腕弁護士のケン。
9.11の被害者に一律に補償をすると富裕層が納得いかず、個々に算定したものだと低所得者層は納得いかないという二律背反な仕事を請け負った。
厳格な数式にこだわるゆえに“計算マシン”と呼ばれ、調停のプロを自認していたファインバーグは、収入に応じた独自の計算式にのっとって補償金額を算出する方針を打ち出した。
当然多くの者は反発し期日間近になっても書類にサインをしてくれず。
最終的にはスタッフや自らが個々に話を聞き周り心情が変わり、補償額を大幅に増やすことになり多くの方が大なり小なり納得のいく結末になったのだろう。
命に値段をつけるという被害者から疎まれる汚れ仕事の責任やプレッシャーは計り知れないと感じると共に尊敬を覚えた。
エンドロールでは担当した様々な事故や事件が羅列されてた。
銃乱射や私の知ってる737MAXの墜落事故にも携わっており驚いた。
こういう職もあるのかと感じると共に興味深い映画であった。
...
ひねくれた視点で考えれば、心情が動かされる前に担当した案件の人は納得がいかない人が多かったのではないか?
9.11後のイラク戦争で誤射された民間人の補償は?
など考えると本当の公正など非現実的。
故に計算マシンの方が公正と言えるのでは?とも感じた。
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