劇場公開日 2023年2月10日

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「リティク・ローシャンは美の神なのか、オイ。」バンバン! 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0リティク・ローシャンは美の神なのか、オイ。

2023年2月28日
PCから投稿

もう9年前の映画ということもあるのかも知れないが、見せ方がちょっと古さを感じる。とはいえ本家である『ナイト&デイ』はそれなりに古びずに今も独自の輝きを放っていると思うので、一概に新しい古いと言えるものではないとわかってはいる。少なくとも、リメイクとしてオリジナルをアップデートしたり、進化発展させたりできたわけではない。

といっても、相手はなにせアドレナリンの申し子であるトム・クルーズなわけで、命知らずのイケメンスターという点において、リティク・ローシャンは相当本家に迫ってみせた。基本的にスタントマンは使わない姿勢も同じで、クライマックスの水上スキーアクションなんて、もはや曲芸師のレベルではないか。

そして本家になくてこっちにあるのは、当然ながらボリウッドならではの歌と踊り。しかもリティク・ローシャンの動きのキレ!筋肉!シルエットに顔!瞳!声!と褒めだすとキリがない。決して好みのスターではないにも関わらず、お前は美の神なのか?そうなのか?と詰め寄りたくなるレベル。とりあえず異次元の芸能を見る思いで見た最初のダンスシーンに一番テンションあがりました。

村山章