「水金地火木土天アーメン」きみの色 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
水金地火木土天アーメン
バンドにはドラマーがいて、ベーシストがいる。という従来のロックの常識的な感覚は今やもう化石のようなものなのか。偶然と必然が入り混じったシチュエーションからバンドを始めようといった展開は好きだけど、もう誰々の楽器が何々でと考える必要もない時代なんでしょうね。時代はDTMからスタートで、ベースもドラムも要らない。これもYOASOBI効果かもしれません。
きみのギターはビートルズで有名になったリッケンバッカー。ルイが使っていたDAWソフトは多分CUBASE。さすがにテルミンのメーカーはわからん!それにしてもゴミ置き場にヤマハのDX7?が置いてあったのは凄い。オレでも持って帰るわ!
やっぱルイ君は医者を目指してるだけあって頭がよさそう。テルミンなんて高校生は使わんぞってか、知ってる人はどれだけいるのやら。ネットで調べてみると、使用楽器を色々乗せてあるサイトも見つけた。ギターアンプやエフェクター、シールドまで。そういや、きみのシールドの巻き方がリアルだったなぁ・・・そしてメトロノームの代わりに「ニュートンのゆりかご」も。
『けいおん』もそうだったけど、ゆるい感覚でバンドを始めるのが現代的。まぁDTMがあれば楽器弾けなくても音楽理論知らなくても作曲できますからね。何をやりたいのかわからない、何かを変えたいって人には向いている作品だったかと思います。「色」に関してはそれほどストーリーに絡んでこなかったのが残念なところ・・・
テルミン、ずいぶん昔、題材になった映画『テルミン』が上映されて、少し話題になりましたね。
映画は見てませんが、AI先生に聞いたらその後『大人の科学マガジン』で2007年、2022年に発売されていたそうで、ルイのようなガジェット好きな子なら、ギリ出会ってたかもしれません。