「ハーフ?」きみの色 背中にエンジンさんの映画レビュー(感想・評価)
ハーフ?
前情報は山田尚子監督だけで観て来た。
ので、どんなキャラクターが出るかも知らず。最初、子供の頃にトツ子が(ハーフ?それとも、アニメ故の髪の色?まさか染めて無いだろうし)と分からず、それがずっとモヤモヤ。他の子もアニメ故のピンク、青、の髪なら気にしないんだけど、高校になって周りの子は普通に黒や、染めただろう茶髪だから・・・うーん?が続く。
でっ、内容。最初、コレは百合?と思ったけど、そうでは無く、トツ子に見える(感じる?)相手の色が綺麗だと感じていただけ・・・・・だよなぁ?でも、町中の本屋を噂頼りに、きみを探し回ったりしてるし・・・・微百合?
きみもつかみ所が無いと言うか、前半はかなり何考えてんだろう?と言う部分が多いキャラクター。キリスト教系の女子高、下級生にも慕われる、いわゆるお姉様キャラが前触れ無く、保護者の祖母にも相談も事後報告も無く高校を辞めて、本屋でバイトとギターの練習。あの古本屋兼中古レコード店はなんだろう?奥まった所にあり、普通には気付かない、商売成り立たなさそう。店主も他のバイトも出て来ず、きみの為だけの空間の様で、そっち系のファンタジー物?と思った。
ほぼ唯一の男キャラのルイ。これも、中性的でLGBTポジション?と思ったけど、それも無く、きみとのラブ要員?と思ったが、そうでも無く。
なんか、メインキャラがいまいち不思議と言うか、役の為に必要な部分の説明はあえてカットしたんだろうなぁ。それで、イマイチ感情移入出来ない部分は有ったけど。
まぁ、だからと言って面白く無いワケではなく、その世界に慣れれば普通に青春ものとして良作。
ただ、メインキャスト三人が非声優の様で(知らない人だったので、ググったが声優初体験)。きみ、ルイはそれほど気にならなかったけど、一番メインのトツ子はなぁ・・・・・序盤はトツ子の性格からのたどたどしい感じ?と思ったけど、終盤までうーんだった。
エンドロールで日吉子先生を新垣結衣と知る。そう言えば、出演するってネットニュースで出てたけど、情報自主規制してたから何の役かまでは知らなかった。振り返れば、あぁガッキーな声だったわと言う感じ。感情の起伏の無い役だったから非声優でも気にならなかった。
エンドロール中に掛かるのがミスチルの曲。久しぶりにミスチルの今の曲を聴いたけど、なんか若い頃のミスチルぽくって映画にも合っていた。でも、水金地火木土天アーメンの方が上だなw
他の人も書いてたけど、舞台は何処なんだろう?トツ子が地元に帰るのが電車、地元からの土産が明太子、豚骨カップラーメン・・・・福岡?でも、トツ子がサボった修学旅行がいろは坂。高校生の修学旅行でいろは坂方面・・・・何処だ?
あえてなんだろうけど、色々と説明省きすぎ。物語に必要なコアな部分だけ抽出したんだろうけど、省きすぎた故にノイズになってしまったかな。
色々書いたけど、基本好きです。こういう話。ただ、細かい所が気になるのが僕の悪い癖でして。