「素材を活かしきれているのか」きみの色 プルコギさんの映画レビュー(感想・評価)
素材を活かしきれているのか
世界観も空気感も非常に好きな作品で見たあとの満足感はすごかったです。
ただ全体的にふわっと進んでふわっと終わってしまった印象が拭えないままに終わってしまって残念でした。
個人的に一番首を傾げてしまったのが主人公が最後に見つけた自分の色についてで、作中に比較級というか参考となる描写がなかったことでどういう特性の色であるのか、またなぜ今まで見ることが出来なかったのかという作品の肝の部分までふわっとしていたのが本当に惜しい。
総評としてはここで終わる話というか、現実にある人生の一部を切り取ったような映画ですね。人生は2時間弱ではないので、彼ら、彼女らがこの先様々な経験を得て、自らの色を調色して行く過程の一端を見たのだと思えば十分に納得出来る作品であるのかなと若輩の身ながら感じ入りました。
余談ですが水金地火木土天アーメンを鬼リピしちゃうくらい音楽に力があります。
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