劇場公開日 2024年8月30日

「それぞれの色を持った3人の青春の1ページ」きみの色 たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5それぞれの色を持った3人の青春の1ページ

2024年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

終始穏やかな映画でした。
特別に何か大変な事が起こるわけでもなく、高校生3人のそれぞれの思いを描いた優しい作品です。
何より絵がきれいです。
そして声が良かったです。トツ子、きみ、ルイの声を担当した鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖。この3人の声がそれぞれのキャラクターにとてもマッチしていると思ったのです。
きみやルイに色を感じても自分自身の色が見えないトツ子。
勝手に学校を辞めた事をおばあ様に言えないでいるきみ。
母が願う将来と自分の好きな事の間で悩むルイ。
この年代は様々なことで悩むのは当然ですよね。
離島で過ごすバンド活動を通して生まれる友情や恋心。お互いのことを語り、励まし合ってゆっくりと進む時間もまた大切なものです。この年代が様々なことで悩むのは当然なのですから。日吉子先生のような良き理解者がいたことも良かった。
学園祭のライブも今の自分を表現する大切な場所。見に来てくれたおばあ様や母親にも気持ちは届いたでしょう。
新しい生活に旅立つルイと見送るきみも様々な経験を通して更に成長して行きますね。
トツ子もようやく自分の色を見つけたようだし、ここから先の自分が楽しみなのではないでしょうか。
それぞれの色をまとった3人の未来を感じる穏やかな作品でした。
いい映画を見ました

たつのこ
かせさんさんのコメント
2024年9月6日

クライマックスのライブは、最高でした。

かせさん