劇場公開日 2024年8月30日

「ソウルカラーが繋ぐ友情」きみの色 bionさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ソウルカラーが繋ぐ友情

2024年8月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 相手のオーラを色で感じることができる主人公のトツ子。名前も見た目も地味な女子高生だけれども、ソウルが放つカラーに導かれ、バンドを組むことに。

 透明感のあるアニメーションは、美しい。トツ子から見える相手のソウルカラーの表現は、日本ならではの表現。水彩画ベースでCGでは表現できない質感を感じる。

 声の方では、高石あかりの演技が光る。エンドロールで作永きみの声が彼女だと知ったが、役にベストマッチ。クールでありながらも、自分を見失っている思春期の高校生の心情が、こちらに伝わってくる。

 山田尚子監督、脚本が吉田玲子というタッグなのでハードルを高めに鑑賞してしまうが、まあ、さすがといったところでございます。

bion