「ソウルカラーが繋ぐ友情」きみの色 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ソウルカラーが繋ぐ友情
相手のオーラを色で感じることができる主人公のトツ子。名前も見た目も地味な女子高生だけれども、ソウルが放つカラーに導かれ、バンドを組むことに。
透明感のあるアニメーションは、美しい。トツ子から見える相手のソウルカラーの表現は、日本ならではの表現。水彩画ベースでCGでは表現できない質感を感じる。
声の方では、高石あかりの演技が光る。エンドロールで作永きみの声が彼女だと知ったが、役にベストマッチ。クールでありながらも、自分を見失っている思春期の高校生の心情が、こちらに伝わってくる。
山田尚子監督、脚本が吉田玲子というタッグなのでハードルを高めに鑑賞してしまうが、まあ、さすがといったところでございます。
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モルチールさんのコメント
2024年11月1日
こちらも共感ありがとうございます。
水彩画ベースのトツ子が見える風景の表現は、例えば出崎統監督の劇画タッチの止め絵とも違った優しいアプローチで、手書きアニメーションの新しい可能性を見せてくれたと思っています。
私もハードル高めで鑑賞しましたが、見終わった後に消化したり、他の方の感想で勉強させてもらうともう一度観たいと感じさせられるさすがの作品でございました。