「独特の緊迫感があるが、邦題で損をしている」バトル・オブ・サブマリン シローキイさんの映画レビュー(感想・評価)
独特の緊迫感があるが、邦題で損をしている
第二次世界大戦が勃発して間も無くの頃、ポーランド海軍潜水艦、オジェウ級潜水艦(Orzel)が辿った運命を主題にしている。ポーランドは第二次世界大戦でドイツの電撃戦とソ連との挟み撃ちによって、瞬く間に占領されたことは知っていたが、このようなストーリーが実在していたというのは興味深い。
映画の方は静寂の中、いつ来るか知れない敵との対峙と船員の演技が緊迫感があって、ダンケルクを思い起こすような危機迫る戦場の怖さが伝わってきた。
だが、この映画のタイトルは『バトル・オブ・サブマリン』と付けられているが、宣伝も相まってまるで激しい「潜水艦vs 戦艦」海底戦が繰り広げるかのように思わせる。現代を見ると『Orzel ostanti patrol』でありポーランド語でostantiは「最後の」となっており、直訳すれば「オジェウ 最後のパトロール」となるだろう。タイトルと予告編に期待してか、他のレビューを見ると激しい戦闘を期待していたような声があって宣伝方法が不味かったように思えた。
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