「共依存と自尊心」アブソリュート 服従者 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
共依存と自尊心
女性を拉致、監禁し理想の女性を創造する大学教授と、被害者の女性たち、そしてそれを追う刑事の話。
廃車置き場で発見された腐乱した女性の遺体から女子大生連続失踪事件との関連を刑事が嗅ぎつけて巻き起こっていくストーリー。
拷問の痕跡がみられた被害者を調べると、失踪して暫くしてから家族宛に手紙が届いていた!?となって疑問を抱き…。
犯人は誰だか判っている状態で展開していくドラマだけれど、事件を追う刑事にもグループセラピーに通うような影があり、そしてもちろん犯人の異常性と被害者のズレていく感性等々をみせていくので非常に陰鬱でドロドロドロドロ。
ロジックとして頭では理解できるけれど、決して受け入れられない感情の悍ましさがエグい。
丁寧といえばそうだけれど結構口説く説明的に進行していくし、ドロドロのオンパレードだしで見疲れる。
抑揚も意外性もあまりないしラストもね。
惹かれるものはあるにはあるけれどもう1歩という感じかな。
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