「退役軍人とアニマルセラピー」ワイルドキャット odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
退役軍人とアニマルセラピー
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アマゾンのジャングルで孤児になった動物を育て自然に返す保護活動家のドキュメンタリー。
ワイルドキャットはオセロットという山猫、豹柄で大きさは猫の倍くらい、割と人馴れしやすい性格らしい、毛皮が珍重され密猟も多いらしく絶滅危惧種に指定されている。
ただ、映画の主人公は猫では無く元兵士のターナー、18歳でアフガンに派兵されその地獄の経験から重度の鬱病になり帰還後アマゾンに現実逃避。
彼を救ったのが自然保護活動家のサマンサ ズウィッカー、キャンプでオセロットの世話をすることでアニマルセラピーの効果絶大なのだが愛猫が心配でまたもや情緒不安定。こんな様子が延々繰り返される中盤はちょっと辛抱・・。
野生動物を自然に還す話は「野生のエルザ(1966)」でお馴染みだが本作はPTSDのターナーの葛藤の方に寄っているので社会派ドラマの様。
ターナーとサマンサは恋仲のような描写もあったのでフィクションと思って観ていたがドキュメンタリーと知って驚いた、心を病んだ男性を半年間とは言え密着ドキュメントとは珍しい視点、共同監督のメリッサ・レッシュ トレバー・ベック・フロストは現地で主人公たちと共同生活をして打ち解けたとのこと。
作品をAMAZONが2000万弗で買い取ったらしくその収益でターナーは自身の自然保護と退役軍人のセラピーを融合した慈善団体エメラルドアーチを創立したそうです。
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