マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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こういうのでいいんだよ
複数のエレメントが共存するエレメントシティはアメリカの象徴に見えるが、説教臭い台詞や場面もなく素直に物語に没入できた。
許されざる恋、自分の夢を追求するべきか悩む主人公、親子の軋轢、など割とベタなモチーフであるが、それらを上手くつなぎ合わせ、映像美で纏めてある爽やかな良作。
異文化理解を強制的に促すような作りではなく、むしろ殻に閉じこもらず気持ちを伝えることの大切さやチャレンジ精神の尊さを示す作品だと思う。
勝ち気で家族思いだがファイアタウンの外に行くことを望まず自分の可能性を狭めているエンバーと、涙もろいが心優しくエンバーに新たな可能性を提示するウェイド、時に反発しあいながら惹かれあう描写はベタだがとても良かった。
エンバーが父親の為に家業を継ぐか、自分の夢を追いかけるのか悩むのも物語の定番だがこれもまた良し。
ラストシーンでエンバーの父は辛い思い出を乗り越えることが出来たのだと思う。
吹替も個人的には良かったけど、最近の若いアニメ声優特有のハフハフしたわざとらしい発声や甘ったるい声質が好きな人には向かないかもな、とは思う。
自由な発想と定番的な物語
字幕版で鑑賞。想像していたよりも面白かった。
さすがピクサー。
最近流行のマルチバースやらライムリープやらが無くてLGBTも
SDGsも関係の無い想像上の世界。物語が変にひねったりして
いないところに好感が持てた。
深読みするなら人種差別とか移民問題、役所の機能とか社会問題を
映しだしていると捉えられなくもないがそういうのを考えないで
純粋に娯楽として観られる作品になっている。
基本的にボーイ・ミーツ・ガールや家族愛、人生の可能性について
の物語で安心して観ていられるし、大勢の人が共感できそう。
上映時間が101分で間延びすることがない。お子様連れには
もちろん、大人が観ても心に残るものがあるのでデートにも
お勧めできる。
エレメントを擬人化する発想が独自で良かったし、キャラクターの
見た目も輪郭がくっきり定まらない感じやエレメント毎の質感まで
上手く描いていて感心した。
エレメントの特徴に合わせた食べ物の名前や慣用句の使い方
(火だったら「熱くなる」水だったら「水を差す」のような)が
随所に出てきて小ネタの宝庫だった。スポーツ観戦で盛り上がる
場面でもいかにもなところがあって、思わずにやけてしまった。
背景や小道具まで丁寧に描かれた感じで、映画全般で立体感や
色使いも良かった。音の立体感も感じられた。
小ネタがさりげなく出てくるので見逃しがあるかもしれないし、
きっともう一度観ても面白いだろうから今度は日本語吹き替え版を
観てみようと思う。
大きな問題ではないが原題 Elemental が日本では
マイ・エレメント になるのって、どういう意図なのだろう?
The Intern(2015年製作)が日本では マイ・インターン に
なったりするのもそうだが若干の違和感がある。
火と水と光の美しさ
水を差す発言
ピクサーにしては、どの世代を狙っているのかよく分からない、至極普通の映画でした。水の男ことウェイドがいいキャラ過ぎて救われてる。エンバなんて、わがままで怒ってばっかりのキャラだからね笑 化学反応というよりも、ウェイドの懐の広さあってのストーリーって感じがしました。でも、思ってたより全然良かった😁
世界観の構築はさすが。
火・水・土・風の個性が生かされたギミックはすごく面白い。個人的には、冒頭の乗客によって浮上する風の飛行機がお気に入り。よく考えるよね〜。土の存在意義は些か疑問だけど、火が嫌われるというのは何となくわかる。水と火だったら、水の方が強いと思ってたけど、蒸発するっていう考えがあるのか。考えつかないとこまで広げてくれるから、タイトルのアンサーとしては100点満点。水を差すとかアツアツとか、エレメントギャグは笑いより関心が先に来てしまいます。
エンバに声を当てた川口春奈は、ん〜...だったけど、ウェイドの玉森裕太はもう完璧。キャラクター的に仕方ないかもだけど、エンバは結構鬱陶しくて好きになれない。人のこと思っているようで、かなりの自己中だし。一方のウェイドは、エンバと正反対の好キャラ。人の感情に寄り添い、すぐに感情的になる。愛する人のために大きな涙を流し、どんな状況でも笑って楽しめる。声と性格、ピッタリです。お互いに成長している感が無いのが、この映画のメッセージ性の弱さに繋がっているのかも。ラブストーリーとして結構ズタズタ。
何から何までウェイドが助けてくれるから、エンバのどうしようもなさに少しイライラしてたけど、ラストは分かっていてもうるっと来てしまった。結局はいい気持ちで終わるピクサー映画。「2分の1の魔法」「バズ・ライトイヤー」と比べれば、ダントツで良かった。ストーリーは置いといて、全体的に完成度の高い作品です。
予告から川口春奈の声優力が不安だったので、今回は字幕で見ようかなと思っていたら、なんと九州では字幕版公開無し。玉森裕太がすごく良かったから結果オーライなんだけど、最近の日本語吹き替え贔屓にはうんざりしちゃう。それならもっと上手い人起用してくれ。作品に悪影響を及ぼす。
映像は綺麗。然して内容は。
正直な感想としては、「ピクサーの最新技術の博覧会」、「ストーリーに深みはなくジョークもつまらない、“それで?”と感じる描写が多かった」、「ポリコレ的内容」の3点を強く感じた。
先ず「最新技術の博覧会」についてだが、ビジュアルに関してはこの作品ピカイチにと感じた。
主人公の炎のエレメントが次々にと色を変えるシーンや、作品全体を通して描かれる喜怒哀楽の変化による炎の強弱とその揺らぎ...これに関しては圧巻の一言に尽きる。
とても綺麗に感じた、からこそ今後に期待を持てる要素と考えて差し障りないだろう。
ただそれ以上に粗として感じてしまうのが、先述したものの残り2点。
まず第一に、主人公の炎のエレメントの少女は家族絡みのプレッシャーで怒りっぽくなっているのだが、そのキャラ付けに問題がある。あまりに“怒りっぽすぎる”のだ。
物語の途中、主人公は転機になるであろう、ある“提案”を受けるのだが、そのすぐ後のシーンでは何故か怒り心頭。
家族絡みの事情あってこそのものなのは重々承知しているのだが、あくまで相手としては“良い事”と思って差し向けた提案。それに対して直ぐに怒りの感情を浮かべるのは、板挟みにされてよく分からなくなっている心境だとしてもあまりに失礼が過ぎている。
作品内を彩ろうとしていたジョーク類も親父ギャグ気味でとても寒く、此れは個人的な思い込みに過ぎないかもしれないが、エレメントと言う以上何かしらのエレメント間での化学反応で協力をして何かをする描写を期待していたのだが、そう言ったシーンも無く淡々と「エレメント間の交流が盛んになりました。おしまい。」といった内容に見受けた。
「他者を尊重しよう、自分に正直になろう」と言ったメッセージ性は確かに込められていたとは思う。
ただエレメントでそれをする必要性があったのか。相容れない2つのエレメントが一緒になることで起きる奇跡の化学反応があるのか。これを尋ねられたら、「何も。」と答えたくなる。
泣くほどではなかったけれども
個人を尊重するということ
予想通りのストーリーで深みがない
反則技はありつつも…
残念ながらおっさんには理解が難しく。
エレメントという名の種族の物語
若い人に見て欲しい映画です
感想を書こうとしたらYahoo!映画は7/31でサービス終了したんですね。
公開日に鑑賞しましたが、さすがピクサーというべき作り込みに感動しました。
序盤からそれぞれのエレメントが特性を生かした生活を送る様子が描かれ、その世界観に引き込まれます。
複数の元素が暮らす世界をテーマにした作品ということから、多民族共生について大上段に構えたお説教をされるのかな?と少し不安でしたが良い意味で裏切られました。
複数の移民で成り立つエレメントシティはアメリカ社会の比喩と思われますが、多民族共生の素晴らしさを高らかに歌うのではなく、諦めずに自分の気持ちを素直に話すことの大切さや一歩踏み出す勇気の尊さを改めて教えられた気がします。
ロミオとジュリエットのようなラブストーリーの要素もありますが、家族の話でもあります。最後にエンバーが火のエレメントに伝わる最敬礼をし、父も返礼する場面で最も感動しました。
吹替版を観ましたが、いわゆるタレント声優と言われるどの役者さんも良かったですよ。
川口さんは気が強くて行動的なキャラクターが本人のイメージにもあっていたし、玉森さんも三枚目的な場面とシリアスな場面の演じ分けが良かったです。MEGUMIさんは本業の声優から選ぶならくじらさんが演じそうな豪快なキャラクターを好演。伊達さんは登場シーンの少ない役ですが、バスの声質が普段の喋り声と違って意識して聴いても分からないほどでした。
最高に美しいラブシーン
ピクサーらしい作品
ピクサー映画は一般的には大衆向け作品としての印象があると思われるが、実は監督のかなり個人的な問題に踏み込んだ作品が多い。「最も個人的なことは最もクリエイティブなこと」という有名な言葉があるが、そういった意味でも今作は過去のピクサー作品と同様非常にクリエイティブで素晴らしい作品である。見る人が見ればかなりパーソナルな内容なので共感度が高いと思うが、そうじゃない人が見ても普遍的なテーマを扱っているのでかなり見やすい作品であることは間違いない。しかし、日本生まれ日本育ちの自分のような者には心の奥底まで訴えてくるものはなかったのは事実。その一番の理由は監督にとっては当たり前の世界観や価値観が、当たり前すぎるがゆえにあまり描写されていないので根底にあるものが少し映画としてはわかりにくかった。おそらく日本では表面上のものしか伝わらないのであまり受けはよくないんだろうなと思う。
ここまで練り上げるたことに驚嘆しました
触れ合ってはいけないラブストーリーに感動した。
『マイ・エレメント』鑑賞。
*声の出演*
川口春奈
玉森裕太
*感想*
「トランスフォーマー」を観終わって、約10分後にすぐに別のスクリーンに直行して鑑賞しましたw
久しぶりのピクサー作品を鑑賞!レビューサイトで高評価連発だったので、期待して観ました。
これはなかなか良かった。一言で言うと、火と水のラブストーリーだったな~
火、水、土、風のエレメントが暮らすエレメント・シティを舞台に火のエンバーと水のウェイドが惹かれ合う話。
まずエレメント・シティの世界観が素晴らしい。それぞれのエレメントを活かした生活模様が面白い。火のエレメントが木材をザクザク食べる所が美味しそうだったw 水のエレメントのウェイドはとにかくとにかく優しい!エンバーの事を常に思いやって優しく接してくれるから「彼氏」として素晴らしいキャラクターだったな~
決して触れ合ってはならない火と水が徐々に惹かれ合っていく感じが良かったし、ラブストーリーはあまり見ないけど、これは感動した。
あと、エンバーとウェイドの声と川口春奈さんと玉森裕太さんの声が想像以上に合ってた。
総じて、めちゃめちゃ良かったです。観て良かったです。(^^)
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