マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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自由な発想と定番的な物語
字幕版で鑑賞。想像していたよりも面白かった。
さすがピクサー。
最近流行のマルチバースやらライムリープやらが無くてLGBTも
SDGsも関係の無い想像上の世界。物語が変にひねったりして
いないところに好感が持てた。
深読みするなら人種差別とか移民問題、役所の機能とか社会問題を
映しだしていると捉えられなくもないがそういうのを考えないで
純粋に娯楽として観られる作品になっている。
基本的にボーイ・ミーツ・ガールや家族愛、人生の可能性について
の物語で安心して観ていられるし、大勢の人が共感できそう。
上映時間が101分で間延びすることがない。お子様連れには
もちろん、大人が観ても心に残るものがあるのでデートにも
お勧めできる。
エレメントを擬人化する発想が独自で良かったし、キャラクターの
見た目も輪郭がくっきり定まらない感じやエレメント毎の質感まで
上手く描いていて感心した。
エレメントの特徴に合わせた食べ物の名前や慣用句の使い方
(火だったら「熱くなる」水だったら「水を差す」のような)が
随所に出てきて小ネタの宝庫だった。スポーツ観戦で盛り上がる
場面でもいかにもなところがあって、思わずにやけてしまった。
背景や小道具まで丁寧に描かれた感じで、映画全般で立体感や
色使いも良かった。音の立体感も感じられた。
小ネタがさりげなく出てくるので見逃しがあるかもしれないし、
きっともう一度観ても面白いだろうから今度は日本語吹き替え版を
観てみようと思う。
大きな問題ではないが原題 Elemental が日本では
マイ・エレメント になるのって、どういう意図なのだろう?
The Intern(2015年製作)が日本では マイ・インターン に
なったりするのもそうだが若干の違和感がある。
火と水と光の美しさ
火と水という対照的な2人の恋愛という王道ストーリー。エンバーのゆらめく火がずっときれい。
風と土はそれほどストーリーには関係なくわざわざ四つのエレメントにしなくても?って感じました。
あと、予告で流れている内容で先が読めてしまい驚きの展開!とかはなかったと思う。
2人の恋愛模様が良くてあの頃のディズニーを感じました。
水を差す発言
ピクサーにしては、どの世代を狙っているのかよく分からない、至極普通の映画でした。水の男ことウェイドがいいキャラ過ぎて救われてる。エンバなんて、わがままで怒ってばっかりのキャラだからね笑 化学反応というよりも、ウェイドの懐の広さあってのストーリーって感じがしました。でも、思ってたより全然良かった😁
世界観の構築はさすが。
火・水・土・風の個性が生かされたギミックはすごく面白い。個人的には、冒頭の乗客によって浮上する風の飛行機がお気に入り。よく考えるよね〜。土の存在意義は些か疑問だけど、火が嫌われるというのは何となくわかる。水と火だったら、水の方が強いと思ってたけど、蒸発するっていう考えがあるのか。考えつかないとこまで広げてくれるから、タイトルのアンサーとしては100点満点。水を差すとかアツアツとか、エレメントギャグは笑いより関心が先に来てしまいます。
エンバに声を当てた川口春奈は、ん〜...だったけど、ウェイドの玉森裕太はもう完璧。キャラクター的に仕方ないかもだけど、エンバは結構鬱陶しくて好きになれない。人のこと思っているようで、かなりの自己中だし。一方のウェイドは、エンバと正反対の好キャラ。人の感情に寄り添い、すぐに感情的になる。愛する人のために大きな涙を流し、どんな状況でも笑って楽しめる。声と性格、ピッタリです。お互いに成長している感が無いのが、この映画のメッセージ性の弱さに繋がっているのかも。ラブストーリーとして結構ズタズタ。
何から何までウェイドが助けてくれるから、エンバのどうしようもなさに少しイライラしてたけど、ラストは分かっていてもうるっと来てしまった。結局はいい気持ちで終わるピクサー映画。「2分の1の魔法」「バズ・ライトイヤー」と比べれば、ダントツで良かった。ストーリーは置いといて、全体的に完成度の高い作品です。
予告から川口春奈の声優力が不安だったので、今回は字幕で見ようかなと思っていたら、なんと九州では字幕版公開無し。玉森裕太がすごく良かったから結果オーライなんだけど、最近の日本語吹き替え贔屓にはうんざりしちゃう。それならもっと上手い人起用してくれ。作品に悪影響を及ぼす。
映像は綺麗。然して内容は。
正直な感想としては、「ピクサーの最新技術の博覧会」、「ストーリーに深みはなくジョークもつまらない、“それで?”と感じる描写が多かった」、「ポリコレ的内容」の3点を強く感じた。
先ず「最新技術の博覧会」についてだが、ビジュアルに関してはこの作品ピカイチにと感じた。
主人公の炎のエレメントが次々にと色を変えるシーンや、作品全体を通して描かれる喜怒哀楽の変化による炎の強弱とその揺らぎ...これに関しては圧巻の一言に尽きる。
とても綺麗に感じた、からこそ今後に期待を持てる要素と考えて差し障りないだろう。
ただそれ以上に粗として感じてしまうのが、先述したものの残り2点。
まず第一に、主人公の炎のエレメントの少女は家族絡みのプレッシャーで怒りっぽくなっているのだが、そのキャラ付けに問題がある。あまりに“怒りっぽすぎる”のだ。
物語の途中、主人公は転機になるであろう、ある“提案”を受けるのだが、そのすぐ後のシーンでは何故か怒り心頭。
家族絡みの事情あってこそのものなのは重々承知しているのだが、あくまで相手としては“良い事”と思って差し向けた提案。それに対して直ぐに怒りの感情を浮かべるのは、板挟みにされてよく分からなくなっている心境だとしてもあまりに失礼が過ぎている。
作品内を彩ろうとしていたジョーク類も親父ギャグ気味でとても寒く、此れは個人的な思い込みに過ぎないかもしれないが、エレメントと言う以上何かしらのエレメント間での化学反応で協力をして何かをする描写を期待していたのだが、そう言ったシーンも無く淡々と「エレメント間の交流が盛んになりました。おしまい。」といった内容に見受けた。
「他者を尊重しよう、自分に正直になろう」と言ったメッセージ性は確かに込められていたとは思う。
ただエレメントでそれをする必要性があったのか。相容れない2つのエレメントが一緒になることで起きる奇跡の化学反応があるのか。これを尋ねられたら、「何も。」と答えたくなる。
泣くほどではなかったけれども
好きだった頃の妙な人間臭さを感じるピクサーが、戻ってきた気がしました。
親の思い、考えさせられるなと思いました。
映像も綺麗でした。
吹き替えでしたが玉森さん声優めちゃくちゃ上手いなが一番の感想です。
おかげさまで川口さんの声好きなんですが、下手に聞こえるというか目立つというか少し残念な感じでした。
大人向けな気がしました。
個人を尊重するということ
近年のディズニー特有の説教臭さを感じない内容で素直に楽しむことが出来ました。
親子、男女、家族、果ては種族まで。関係性や規模は異なれど、社会を紐解いていくと個人と個人にいきあたる。
優しい人もいれば怒りっぽい人もいる。貧富や家庭環境によって人生の選択肢が自ずと範囲づけられる。
だとしても、私たちには自分の心が発するメッセージに耳を傾ける自由があるし、それに従う権利を持っている。
自分の感情に従った先にある希望を見せてくれる、愛に溢れた作品でした。
ありがちなテーマを綺麗なCGで描いた作品です
しがらみからの脱出とか異人種間の垣根を超えた交流とか、ありがちなテーマを綺麗なCGで描いています。
テーマ的に悪くは言いにくいですし、CGは綺麗です。
子供向けによい作品だと思います、はい。
予想通りのストーリーで深みがない
ところどころ息を飲むくらい美しいアニメーションがスクリーンに映し出されて、さすがピクサーと思わせる。
ただ、ストーリーが予想通りで、人種融和以外の物語の深みがなく、単調な展開。時間の都合で吹替版だったのだが、川口春奈の演技が上滑りでいただけない。やはり、字幕版で見るべきだった。
反則技はありつつも…
割と無理矢理に進んでいくストーリーの為、
テンポは異常にいい。
し、何よりも映像が美しい。
それが、ストーリーと重なるもんだから
泣いてしまいますよ……。
最近こういうテーマ増えたなあと嬉しい反面、
どこか納得できないのは余りにも綺麗すぎる幕切れだからですかね。
残念ながらおっさんには理解が難しく。
設定、世界観、登場人物?の行動原理、すべてに置いてけぼりにされながらストーリーが進む。
単一民族こくみんにはわからん何かがあるんだろうか。
(似たようなテーマでもズートピアはすっと入ってきた。)
中盤寝ちゃったかもだけどスーパーフライは良かったな。
エレメントという名の種族の物語
エレメントに着目したところに面白味がありました。
それぞれのエレメントには特有の利点や悩みがあり、すべてが万能ではないもどかしさがある。その特性を活かしたり違うエレメントを理解し合ったりして社会を構築する物語。何処かの領土争いしている種族にも相互に理解し合う気持ちを見習って欲しいものです。
心温まる秀作だと思います。
是非映画館で🎦
84
若い人に見て欲しい映画です
感想を書こうとしたらYahoo!映画は7/31でサービス終了したんですね。
公開日に鑑賞しましたが、さすがピクサーというべき作り込みに感動しました。
序盤からそれぞれのエレメントが特性を生かした生活を送る様子が描かれ、その世界観に引き込まれます。
複数の元素が暮らす世界をテーマにした作品ということから、多民族共生について大上段に構えたお説教をされるのかな?と少し不安でしたが良い意味で裏切られました。
複数の移民で成り立つエレメントシティはアメリカ社会の比喩と思われますが、多民族共生の素晴らしさを高らかに歌うのではなく、諦めずに自分の気持ちを素直に話すことの大切さや一歩踏み出す勇気の尊さを改めて教えられた気がします。
ロミオとジュリエットのようなラブストーリーの要素もありますが、家族の話でもあります。最後にエンバーが火のエレメントに伝わる最敬礼をし、父も返礼する場面で最も感動しました。
吹替版を観ましたが、いわゆるタレント声優と言われるどの役者さんも良かったですよ。
川口さんは気が強くて行動的なキャラクターが本人のイメージにもあっていたし、玉森さんも三枚目的な場面とシリアスな場面の演じ分けが良かったです。MEGUMIさんは本業の声優から選ぶならくじらさんが演じそうな豪快なキャラクターを好演。伊達さんは登場シーンの少ない役ですが、バスの声質が普段の喋り声と違って意識して聴いても分からないほどでした。
最高に美しいラブシーン
ただのラブストーリーだけではなく、あらゆる社会問題が盛り込まれている、人間社会と同じ世界の話であった。
あくまで子どもも楽しめる映画でありつつ、これだけ考えさせられる映画を作り出す、ディズニー、ピクサーは流石だと思った。
火と水、交わることができない2人。その常識を越えるラブシーンは最高に美しいものだと感じられた。
水のウェーブの全てものごとにポジティブな部分を見つけ、全てを肯定する姿勢は今の価値観にピッタリなものであった。
ピクサーらしい作品
ピクサー映画は一般的には大衆向け作品としての印象があると思われるが、実は監督のかなり個人的な問題に踏み込んだ作品が多い。「最も個人的なことは最もクリエイティブなこと」という有名な言葉があるが、そういった意味でも今作は過去のピクサー作品と同様非常にクリエイティブで素晴らしい作品である。見る人が見ればかなりパーソナルな内容なので共感度が高いと思うが、そうじゃない人が見ても普遍的なテーマを扱っているのでかなり見やすい作品であることは間違いない。しかし、日本生まれ日本育ちの自分のような者には心の奥底まで訴えてくるものはなかったのは事実。その一番の理由は監督にとっては当たり前の世界観や価値観が、当たり前すぎるがゆえにあまり描写されていないので根底にあるものが少し映画としてはわかりにくかった。おそらく日本では表面上のものしか伝わらないのであまり受けはよくないんだろうなと思う。
ここまで練り上げるたことに驚嘆しました
いわゆる4元素を擬人化してアニメーションにするって大丈夫なのかな、と半信半疑でしたが、ここまで詰め込んで101分という上映時間も含めて素晴らしい。世界観の構築を疎かにせずキャラクターの心情も描きあげるていることがすごい、確かに行政どうなってるの?とかはありますが、そのクエスチョンを含めてアニメーションであることの融通無碍さを存分に活かしてるいると感じました
触れ合ってはいけないラブストーリーに感動した。
『マイ・エレメント』鑑賞。
*声の出演*
川口春奈
玉森裕太
*感想*
「トランスフォーマー」を観終わって、約10分後にすぐに別のスクリーンに直行して鑑賞しましたw
久しぶりのピクサー作品を鑑賞!レビューサイトで高評価連発だったので、期待して観ました。
これはなかなか良かった。一言で言うと、火と水のラブストーリーだったな~
火、水、土、風のエレメントが暮らすエレメント・シティを舞台に火のエンバーと水のウェイドが惹かれ合う話。
まずエレメント・シティの世界観が素晴らしい。それぞれのエレメントを活かした生活模様が面白い。火のエレメントが木材をザクザク食べる所が美味しそうだったw 水のエレメントのウェイドはとにかくとにかく優しい!エンバーの事を常に思いやって優しく接してくれるから「彼氏」として素晴らしいキャラクターだったな~
決して触れ合ってはならない火と水が徐々に惹かれ合っていく感じが良かったし、ラブストーリーはあまり見ないけど、これは感動した。
あと、エンバーとウェイドの声と川口春奈さんと玉森裕太さんの声が想像以上に合ってた。
総じて、めちゃめちゃ良かったです。観て良かったです。(^^)
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