マイ・エレメントのレビュー・感想・評価
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とてもわかりやすい。
さすがピクサー。
映像の素晴らしさはもちろん、話も丁寧でわかりやすくとても面白かったです。
ただ、個人的に少し気になるところがいくつかありました。
多様な種族が共存する街という点で、どうしてもズートピアと比べてしまいました。
ズートピアに比べると種族毎の個性が薄いように感じます。四つの種族しかいないのだから当然ちゃ当然なんですが、それにしてもメインキャラクター以外のキャラクターに個性が無さすぎるというか、風はフワフワしてるだけ、土にいたってはどんな種族なのかもイマイチ分かりませんでした。
そのエレメントならではの生活や仕事や文化をもう少し掘り下げて描いて欲しかったです。
また、エンバーとウェイドがなぜ触れ合うことができたのかもよくわかりませんでした。
まあ、真実の愛が奇跡を起こしたと言われたらそれまでなんですが笑
ここまで言っといて何ですが、基本的にはとても楽しめる作品でした。
子供に観せるには◯。
人種とか性別とかモロに出したらめんどいから抽象的な存在にして昨今の流行りの様なムーヴメントを子供用に説明しようとした様な映画です。
ストーリーはあまり盛り上がりもなく王道(ベタ)で終わり、映像が綺麗で良かったかな?と言う感想。
占星術
エレメントをコトバンクで調べみてた。『古代ギリシアで考えられた、この世を構成する4元素(エレメント)のこと。占星術ではこれを基に、12星座を「火」「地」「風」「水」の4つに分類する。「火」のエレメントは牡羊座・獅子座・射手座、「地」のエレメントは牡牛座・乙女座・山羊座、「風」のエレメントは双子座・天秤座・水瓶座、「水」のエレメントは蟹座・蠍座・魚座、をあらわす。 』
マイ・エレメントを簡単に説明すれば占星術(例えば星占いや血液型占い等)がベースになってる。そしてエレメントを擬人化し人種に変換して人種差別に変換する事で物語を構成してる。ディズニー/ピクサーのCGアニメをトイ・ストーリーでお披露目してから既に四半世紀を超えた令和の現代。正直、トイ・ストーリーを超える作品にはお目にかかってない。そして巡り合ったのがマイ・エレメント。燃える火と涼しげな水の表現がメチャ上手い。鬼滅の刃でアニメ描写が素晴らしいと大絶賛だったがマイ・エレメントはCGの特徴を最大限に活かしてCGアニメじゃないと描けない描写に仕上がった。もし鬼滅の刃をCGアニメにすればどうなるのか興味が出てきた。
さて肝心の本編。ネタバレで申し訳ないが(苦笑)感動的なクライマックスは父娘の伝統的な挨拶ではなく結婚した二人が子供を連れて里帰りという感動的な再会にしてほしかった。多分、子供を水にするか火にするかで最後まで決まらず結局は全面カットにするしかなかったのだろう。
思ったよりシンプル
よくあるバトルものかと思っていたが、
さすがDisneyさんお得意の家族ものとなっていた。
中盤の水のウェイドのシーンは、個人的にはあまり好きじゃなかったが、序盤のつかみと、終盤の純恋愛は非常に良かった。
シンプルに楽しめる作品。
俺は好き!
知識がなくても深く考えずとも楽しめる作品で、個人的には結構好きでした。
落ちやストーリーに変化は乏しいものの、不思議と飽きないで最後まで見ることができた。
キャラクターも意外と感情移入ができ見てて楽しい。ぱっと見、地味そうな作品ではあるが、見てみると、意外にも楽しい作品だった。結構オススメです。
火や水がそのままキャラクター化しているのも、ありそうでなかった感じが良かったです。
最高。
ここ最近のディズニー、ピクサー作品ではピカイチ。
アートワークも素晴らしいし、物語も最高。
監督の経験や見て来た世界や社会を、
エレメントに例えたと言うのが大発明だと思いました。
キャラクターも嫌味なやつがいないし、
安心して見れるけどドキドキも出来る
とても良い映画でした。
観てればキャラクターに引き込まれて愛しいのだけど、
パッと見のビジュアルはあまりキャッチーじゃないのが
ヒットしなかった原因なのかな?と分析します。
とても勉強になる映画でした。
火も水も土も風も包む、大きな愛で!!
映像の美しさ、華やかさに目を奪われました。
一言で言えばファンタスティック‼️
イメージの洪水!!
パステルカラーの泡や風やエレメントの小人たち(?)
枝とか、炭(すみっ子)とか!
美しく作り込まれた街並み。
空中モノレールが走り、立体交差する高速道路などの近代的街並み。
ピクサー作品では「リメンバー・ミー」が大好きですが、
「マイ・エレメント」は作画も個性的で、映像はひときわ
飛び抜けた美しさを感じました。
火・水・土・風の4元素のうちの2つ、
火の女の子のエンバー、
そして水の男の子ウェイド。
2人の住む都市エレメントシティで、
2人が出会って、恋をして巣立つ、
そんな成長物語りです。
(もちろん差別問題もテーマ)
エレメントシティを支配するというか中心になるのは、
《水たち》
移民のような《火の家族=エンバー家》は、
立場がそれはそれは弱いのです。
《火の国》からはるばる船でエレメントシティに移り住んだ
エンバーのお母さんはその時身重でした。
エンバーがお腹にいたのです。
ファイア語を話す2人は、言葉も通じず、
お部屋を探すのもひと苦労。
そんなお父さんが20年後には立派な雑貨店を構える店主。
娘のエンバーに店を継がせて、
生活安定と娘の幸せをただただ願うのでした。
そんなある日、下水管の漏れ目から市役所検査係りの
ウェイドが現れたのです。
それが2人の運命の出会いです。
燃え盛る火の女の子エンバーは勝ち気で癇癪持ちで怒りっぽい。
良家のお坊ちゃんで、感激屋でプラス思考のウェイド。
広い心の持ち主です。
エンバーのどこが気に入ったのか不思議ですが、
燃え盛るブルーファイアを秘めたエンバーの情熱でしょうか?
(君の輝く炎が好きなんだ)
そうでございますか!!
オナラーズのゲームを観戦したり、
バイクでデートしたり、
やがてウェイド家にも招待されるエンバー。
感激症の家族は一言話すごとに涙が洪水のように溢れて、
《大泣きの泣き虫家族》です。
(けっこうコメディタッチ!!)
2人の恋、そしてもうひとつ大事なことは
《エンバーが内心はお父さんの店を実は継ぎたくない》
それを隠していたのです。
苦労して育ててくれた父親を悲しませたくない・・・
癇癪持ちでカッカカッカするけど心根は優しいんです。
それを見抜いてたのがウェイド。・
誰にでも愛される心の広い、水の流れのような男の子。
エレメントシティでは水漏れが大変な事態になっていて、
ウェイドは土嚢を積んで対処するんですが、その時、エンバーが
セメントを燃やしてガラスの堰(せき)を作る才能を発揮するのです。
水は一時的に堰き止められます。
そうなんです、
ウェイド家でも割れたグラスを炎で接着して、
見事に美しい花瓶に蘇らせたのです。
実は《エンバーの夢》
それは硝子工芸作家になること!
エレメントシティを洪水が襲います。
【この映画のハイライト!!】
バイクにまたがり避難を呼びかけ、
みんなを高台へ向かわせるエンバー。
でも大変!!
元火(元となる火)であるプルーファイア入りのランタンを
持ち出すのを忘れたのです。
大洪水の中、店に戻るエンバー。
水が押し寄せます。
《火は水で消されちゃう》
エンバーは今にも消えそう、です。
その時ウェンディがなんと鍵穴から救助に来るのです。
ところがお店の中は燃え盛る火事!!
今度はウェイドが熱で蒸発してしまいます。
《ウェイド》は死んじゃったの?消えちゃったよ!!》
ここからがドラマティックで少しコメディで、
(ちょっとご都合主義的!!・・・許せ!!)
ここで、とっておきの涙のチカラを借ります。
まだ店を守っていた両親とウェイドに、
思いっきり悲しいお話を語りかけるのです。
◎蝶々の羽が折れちゃたよ、飛べないんだよ。
◎死ぬ間際のお年寄りが、ひと夏の恋を思い出すんだよ!!
お父さんが、
◎土禁(出禁が正解)は取り消すぞ!!
お年寄りの80年間の恋物語に大泣きしたウェイドは、
お盆一杯の涙を溢れさせて、
☆☆☆見事に復活。
数ヶ月後、復興を遂げたエレメントシティを、
ガラス会社で勉強をするために旅立つエンバー。
もちろん傍にはウェイドも一緒です。
「火」と「水」
水と油のように相容れないと思われるものたちも、
分かり合える、
補いあえる、
そんな【大きな愛】を描いていました。
映像の美しさ可愛さ独創性、すべて素晴らしかったです。
Superflyのエンディング曲は、この映画の世界観を
余すことなく伝えてくれました。
良くも悪くも、フードコートのような作品
「ディズニー」という概念を想像する時、人は何を想像するだろうか。
多様性?夢?自由?
色々あるし、昨今では上記を含むポリコレエンタメの代名詞として、ディスられがちなのが現状だと思う。
ただ本作が決定的に違うのは、その押し付け度合いだ。
テーマとしていかにもディズニーなものを含んではいるが、決してそれを押し付けてこない。何が大事かはキャラそれぞれが選択しており、どちらが悪い等の表現もない。
その中で、じんわり心情変化していく、穏やかなカタルシスが訪れる。説教じみてない絶妙な脚本に天晴。
ここ数年公開されてきた中で一番ユートピアに近い作品だと思う。
思想や文化が統率されていないのに、心地良い。
真に居心地のいいものとは、こういうものを言うんだと思う。
嘘くさくなく、過激な「ようこそ」のない真のディズニー理想郷に行きたい時、いつでもそこで待っていてくれる、まるでフードコートのような作品だった。
予告編どおり、期待を裏切らない作品
相変わらず様々なテーマを折り込みつつ、しかも説教臭くなく、エンタメ&感動作に落とし込むのが上手いな、ディズニーは。
本作でも「エレメント」の違いは、人種、宗教、国籍のメタファーだろう。
違う者同士の恋愛というか「わかり合う」ことの大切さをメインテーマにしつつ、サブテーマとして、
子供(女性)の(親の指示ではなく)「自己決定」、親子愛、(軽く)温暖化にも触れる。
てっきり、浸水の元凶というか「犯人」がいて、それを2人が協力して探す物語かと思った。
(ズートピアみたいだな)
でも違った。そうした場合、「犯人を捕まえて解決」という「わかり易さ」と引き換えに、テーマが薄くなってしまっただろう。
(浸水=温暖化、の意図もあるだろう。「犯人」がいると、温暖化が薄れちゃうし)
そうならず、あくまで2人の関係、親子関係に焦点を絞ったのは、なかなかの割り切りの良さ。
それにしても、ピクサー作品としては、今までになくラブストーリー色が強い作品でそれは意外だったな。キスシーンなんて過去無かったのでは?
あと、2人が手を合わせるシーンなんて、映画史に残る「ラブシーン」になると思う。
最近ダメダメなピクサーで久々のヒット
最近のピクサーは何を観てもダメでしたが、これはすごい良かった。
まず画の綺麗さにびっくりする。
ダムの水流なんて実写じゃん。
あと脚本の良さ。
久々に泣けた。
何を言おうとしてるのか。
人種とか?
散々予告を見たが、インサイドヘッドみたいなものかと映画館には行かなかった。が、大スクリーンで観ても良かったかも。ディズニープラスで観ても感動したから。
後悔に重点を置いた多角的視点で楽しい物語。
内容は、イマジネーションあふれるディズニーピクサーの『もしも…だったらの世界』をエレメント(4元素)で表現した世界の話。
印象的な台詞は『チャンスはそうは来ない。来た時に後悔しない事が大切だ!』色々な場面で語られる言葉には、込められた其々の物語や背景が見え其れでも選択は自分でするものだという思いが感じれました。『自分は何処まで行っても🔥なの!それは変えようが無い!』との主人公エンバーの台詞にも強い憤りと寂寥感が感じれ良かったです。
印象的な立場では、其々の要素が新たに移り住んできた順番が街作りに生かされた全景が面白かったです。そしてその街に住む💦や🔥の家庭に招かれ家族が同じ様な嫌悪感を微妙に表現する場面が感情的に分かるなぁっと印象に残りました。
印象的な情景は、街並みも素晴らしいエフェクトですが、🔥や💦の照り返しや光の透過技術の素晴らしさには映画館の大画面で観ても遜色ない素晴らしい緻密さで作品に対する真摯な姿勢を感じて、この作品に関わるクリエーターの自叙伝の様な熱い想いが伝わります。
パンフレットの出来も良く一番印象に残った言葉は、この物語は私達の国🇺🇸の縮図です。『私達の大多数は何処か別の場所からやって来ました。此処へ辿り着くまでに彼等の家族が経験したエモーショナル(感情的)な物語が沢山あるのです』そう感じてみると物凄く複雑な思いがある事を疑似体験します。
自分的には、エンバー🔥の父親が五体投地をする場面と父親🔥が娘の為に新天地へ旅立ちに際し命を賭けてまで守り抜いた土地を出て行こうとする祖父🔥の認めたくとも納得のいかない歯痒い気持ちをエンバー(娘)との別れで理解するシーンが好きです。其々の年代や世代に刺さる表現は流石です。。しかし未学生児童には難しすぎるかもと感じました。
表現が上手いと感じた映画
現代にもある問題を上手くエレメントの相性で表現しているが、その影響や描写に感心した映画でした。声優が俳優さんだったのですが、キャラにしっかりと声が乗っていて素晴らしかったですね。
何故これが日本で作れない?
見る前はどうせポリコレをメタファーにした説教臭い映画だろって思ってたけど、予想に反して面白い良作だった。確かに人種、貧富の差等のメッセージは内包しつつも説教臭い部分は無く、むしろ昨今のディズニーへのポリコレ批判を面白がるような印象を受けた。日本の3D作品とはまるで違う、非人間的なキャラを限りなく人間臭く見せる細かな描写が素晴らしい。同時上映のカールじいさんの短編もそうだが、四角いキューブ顔なのに人間のお爺さんをリアル過ぎるくらい表現していて、犬は本当に犬を観察しまくったのがうかがえるほどかわいい。エレメントキャラも漫画的な面白さを兼ね備えながら、庶民と富裕層の違いをビジュアル的に丁寧にリアルに表現していて、ラセター時代に宮崎駿から受け継がれた遺伝子を垣間見る事ができました。今の日本では予算かけてもこんな味のあるCGアニメは作れないでしょうね。ストーリーはどちらかというとラ・ラ・ランドをコミカルに子供も楽しめるようアニメ化した印象。良くも悪くもアメリカ映画のテンプレ。個人的にはカーズ、リメンバー・ミー、カールじいさん、トイ・ストーリーの次かな。
やたらと健気な水男
火のエレメントの家族を移民に見立てた話。キャラや描写からゾロアスター教徒のイメージかと思ったら、具体的にどこか特定の国や民族、人種のメタファーというわけではなさそう。拝火教じゃさすがにマイノリティすぎか。テーマには旧弊な家父長制度からの女性の自立についても描かれている。
話を盛り上げるための展開にはやや無理クリ感があるのだが、それぞれのエレメントの特性を活かしたアイデアはうまいし、テクスチャー表現には相変わらずうならさられた。
ジャパニメーションはそれはそれでいいけど、海外のアニメ表現の豊かさ・独自性は別次元にあると思う。無知を承知で言えば、日本で明らかなオリジナリティがあったのは高畑勲ぐらい。やはり軋轢覚悟の上で移民を受け入れるぐらいでないと、多様性って生じないんだろうか。
中学生の子供が号泣した映画
始まりは、田舎から都会に出て仕事しながら生活する火のエレメントの家族のシーンはちょっとズートピアを思い出しました。火のエレメントだけ熱いから差別されたり…
我が子は中学生でありますが、恋愛とか差別とか貧富の差、など、いろいろなことを知り始めて多感な時期でもあるためか、この映画の終わりに、すごく号泣したと言っていました。
水の主人公が、いい人!優しすぎ!と絶賛していました。よく泣くし…
火のエレメントは感情的で怒りっぽい…でもエンバーのガラス陶芸が素晴らしかった!
私は、水中に潜っているシーンが美しくて、とても好きです。そして子供と共に最後の方なんか自分も親子で泣いてました。
泣けたので心が、ちょっと浄化されたと思います。良い映画でした。
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