「予告編どおり、期待を裏切らない作品」マイ・エレメント みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
予告編どおり、期待を裏切らない作品
相変わらず様々なテーマを折り込みつつ、しかも説教臭くなく、エンタメ&感動作に落とし込むのが上手いな、ディズニーは。
本作でも「エレメント」の違いは、人種、宗教、国籍のメタファーだろう。
違う者同士の恋愛というか「わかり合う」ことの大切さをメインテーマにしつつ、サブテーマとして、
子供(女性)の(親の指示ではなく)「自己決定」、親子愛、(軽く)温暖化にも触れる。
てっきり、浸水の元凶というか「犯人」がいて、それを2人が協力して探す物語かと思った。
(ズートピアみたいだな)
でも違った。そうした場合、「犯人を捕まえて解決」という「わかり易さ」と引き換えに、テーマが薄くなってしまっただろう。
(浸水=温暖化、の意図もあるだろう。「犯人」がいると、温暖化が薄れちゃうし)
そうならず、あくまで2人の関係、親子関係に焦点を絞ったのは、なかなかの割り切りの良さ。
それにしても、ピクサー作品としては、今までになくラブストーリー色が強い作品でそれは意外だったな。キスシーンなんて過去無かったのでは?
あと、2人が手を合わせるシーンなんて、映画史に残る「ラブシーン」になると思う。
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