劇場公開日 2023年8月4日

「後悔に重点を置いた多角的視点で楽しい物語。」マイ・エレメント コバヤシマル2さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0後悔に重点を置いた多角的視点で楽しい物語。

2023年10月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

内容は、イマジネーションあふれるディズニーピクサーの『もしも…だったらの世界』をエレメント(4元素)で表現した世界の話。
印象的な台詞は『チャンスはそうは来ない。来た時に後悔しない事が大切だ!』色々な場面で語られる言葉には、込められた其々の物語や背景が見え其れでも選択は自分でするものだという思いが感じれました。『自分は何処まで行っても🔥なの!それは変えようが無い!』との主人公エンバーの台詞にも強い憤りと寂寥感が感じれ良かったです。
印象的な立場では、其々の要素が新たに移り住んできた順番が街作りに生かされた全景が面白かったです。そしてその街に住む💦や🔥の家庭に招かれ家族が同じ様な嫌悪感を微妙に表現する場面が感情的に分かるなぁっと印象に残りました。
印象的な情景は、街並みも素晴らしいエフェクトですが、🔥や💦の照り返しや光の透過技術の素晴らしさには映画館の大画面で観ても遜色ない素晴らしい緻密さで作品に対する真摯な姿勢を感じて、この作品に関わるクリエーターの自叙伝の様な熱い想いが伝わります。
パンフレットの出来も良く一番印象に残った言葉は、この物語は私達の国🇺🇸の縮図です。『私達の大多数は何処か別の場所からやって来ました。此処へ辿り着くまでに彼等の家族が経験したエモーショナル(感情的)な物語が沢山あるのです』そう感じてみると物凄く複雑な思いがある事を疑似体験します。
自分的には、エンバー🔥の父親が五体投地をする場面と父親🔥が娘の為に新天地へ旅立ちに際し命を賭けてまで守り抜いた土地を出て行こうとする祖父🔥の認めたくとも納得のいかない歯痒い気持ちをエンバー(娘)との別れで理解するシーンが好きです。其々の年代や世代に刺さる表現は流石です。。しかし未学生児童には難しすぎるかもと感じました。

コバヤシマル2