「菅田将暉のキャラ、デスノートに寄せすぎてません?」ミステリと言う勿れ くろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
菅田将暉のキャラ、デスノートに寄せすぎてません?
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割と常時ハラハラしていたが伏線は丁寧に回収したり、新たな事実が次々に浮き彫りになるような作品だった。ゆるやかなジェットコースターみたいな感じ。
一番下の女の子は自分が信じた「財産争い」を菅田に証明するために、芝居をしていた。彼女を嘘つきだと疑い、去ろうとする。ここが一回目の落としどころだが、山場はこれから。
まず、伏線と思われるのは菅田の髪型と「ととのう」という名前。彼が天パであることとあの一家の一族がストレートの選民思想を関連付けてる。非常にうまいですね。菅田は一族には関係ないがたまたま呼ばれた彼が最もであることを伝えたかったのですね。
菅田の分析能力はいいとして、選民思想の被害者や加害者も被害者であるということを痛く感じた。松下洸平演じる役は一族の中の誰かを殺すことを指名として植え付けられており、彼も本音としてはしたくなかったが殺される懸念から任務を果たしていたのか。だから中途半端に捜査に協力し、わざわざ菅田の推理に同調して知らないふりをしたのかもしれないですね。脚本家に酒を飲ませたのはそのご先祖でしたから。一番人間らしいなと思いました。
ただただ加担に同調圧力が加えられていて明日殺されるとしたら、そういう行動を選ぶ人がふえるのかもしれませんね。それも人間社会のあらゆる現象、まぁたとえば過去の話ですとホロコーストなどのアレコレに当てはめられる厳しい現実ですね。関係者は全員元から悪徳思想を持っているわけではなく踊らされている。学べることが多いと思います。
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