「【”LoveかLikeか。苛められていた女子高生が、転校して3人の釣り好き女子高生との間に友情を育む物語。4人の関係は、両方じゃない?”爽やかさ満開の青春ドラマ。好きだなあ、この作品。】」放課後アングラーライフ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”LoveかLikeか。苛められていた女子高生が、転校して3人の釣り好き女子高生との間に友情を育む物語。4人の関係は、両方じゃない?”爽やかさ満開の青春ドラマ。好きだなあ、この作品。】
■いじめに遭い、関西の港町に引っ越してきた高校2年生・めざし(十味)は、クラスメイトの椎羅(まるぴ)が会長を務める海釣り同好会・アングラ女子会にその名前により入会する。
個性的なメンバー凪(森ふた葉)、明里(平井珠生)に囲まれた“アングラーライフ=釣り活”で、傷ついた心が少しずつ癒やされていく。
が、一緒に釣りをしていた椎羅のちょっとした悪戯で、めざしは苛められていた記憶が蘇ってしまう。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・めざしは前の学校で苛められていた事で、”友達を作らない”決意の元、作り笑いとオドオドした態度でクラスでひっそりと過ごす積りが、名前が原因でアングラ女子会にいつのまにやら入る。
が、徐々に釣りが好きになって行くとともに、椎羅、凪、明里たちとギコチナイながら、距離を縮めていく過程が、良いのだな。
何が良いかと言うと、自然体で接してくる椎羅、凪、明里たちのさり気無い優しさかな。
・めざしの苛められていた時のコメントが多数入っているアカウントをさり気無く”消しときなよ。”と言ってあげたり、椎羅の事が好きな明里が、椎羅が優しくするめざしに対して、嫉妬する姿も可愛い。
ー ”LoveかLikeか”どっちやねん!”-
・そして、めざしは”イロイロ”有りながらも、閉ざしていた心を開いて行くのである。
ー 一緒に釣りをしていた椎羅のちょっとした悪戯:カサゴを釣り上げた彼女が毒のある背びれに刺された、と言って、めざしをオロオロさせた後に笑う姿に、めざしが前の学校で同級生達から笑われていた事を思い出し、家に引きこもるも、椎羅の多数の謝るLineや、凪、明里の言葉もあり、再び釣りを一緒に始める過程。-
■めざしが、初釣りの際に、魚が掛かって”マグロかと思った。”と言って皆に笑われるも・・、ラストショットの鮮やかな事!
<ご存じの通り、城定監督はエロティックな作品から今作の様な青春映画まで幅広い作風を誇る監督であるが、(「性の劇薬」をミニシアターの最前列で観た時には、ゴックンってなったもんな。)近年は「アルプススタンドのはしの方」がヒットしたためか、青春映画も多く手掛けるようになったみたいである。
今作は、ライトな作りなんだけど、女子高生4人の関係性が育まれて行く様が自然で良かったな。>