DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマンのレビュー・感想・評価
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まさかのウルトラマン
宇宙から怪獣バグジュエルが飛来し、MATが迎撃を試みる。しかしバリアに跳ね返され、イブキ隊員の乗るMATアローが墜落してしまう。核攻撃が決定され、ハヤカワ隊員は猛反対するも、イブキ隊員の父である隊長自ら出撃。ハヤカワ隊員は、それを阻止するために。
帰ってきたウルトラマンが好きです。模型にジオラマ、衣装、着ぐるみ、カメラアングル、演出、効果までしっかり作りこんでます。と見ていたら、セブンみたいなウルトラアイで変身、あれ?さらにジーンズとスニーカーにジャケットの監督!まさかに驚きの約3分。
すばらしかった
素人が作った8ミリ映画で、そこは才能がすごい人たちなのだけど、まだまだ手探りで作っている感じがすごくいい。8ミリはその場で確認できないし、お金も掛かるから何度も撮影できない。特にライトの加減が過剰になっているところなどむしろ経験豊富なプロにもないようなすごくいい味わいだ。円谷特撮の魂がしっかり宿っている。
チープだが庵野ファンは必見かも
庵野監督、大阪芸術大学時代の自主製作8mm映画、シンウルトラマンの配信のおまけサービスとしてアマゾンが公開しました。
まあ、知る人ぞ知る珍品、チープ過ぎて話題作としてしか評価できませんが庵野さんの若かりし頃のウルトラマンへの熱き思いを垣間見る手立てとしては貴重な気もします。
庵野監督は本作の前にウルトラマンパロディを2本撮っており、いずれも庵野ウルトラマンはノーマスクでジャージー姿にカラータイマーを付けただけのプロレスごっこ、2本目ではジャージだけは銀赤の色をつけたのでウルトラマンデラックスの題を付けたそうだ。本作の帰ってきたのは自主製作3作目の庵野ウルトラマンのことで本家とは別物です。
シン・ウルトラマンでメフィラス星人のベータ―装置で人類を巨大化、生物兵器に転用できるとし、長澤まさみさんを巨人化させていましたが原点はジャージ姿の庵野ウルトラマンにあったのだと本作を観て気づきました。
怪獣への核兵器使用は欧米の常套句と思っていましたが日本人の口から出るとは唖然茫然。
しかもMATでは反対するのはハヤカワ隊員のみ、イブキ隊長は息子の仇討ちの為ならと見境ない、後悔したようだが資質に欠ける。もっとも他の隊員も似たり寄ったり、ウルトラマンはきっと無事だと希望的憶測ばかり口にする、シンゴジラで根拠のない楽観論は禁物と主人公が言っていたがこの頃から国や官僚への不信感はくすぶっていたんですね・・。
庵野ユニバースの原点!
Amazon Prime Videoで3回目の鑑賞。
ユーチューブ、庵野秀明展に続けての鑑賞でしたが、そのクォリティーの高さには毎度驚嘆させられてしまいます…
実相寺昭雄監督の影響が色濃いカメラアングルやリアル志向のストーリーからして、今に続く庵野秀明監督の世界観がここですでに出来上がっていたんだなと思いました。
特撮も拘りに拘り抜いたのであろう演出が随所に光っていました。ミニチュアも殆どが紙で出来ているとは思えないし、とても学生の自主製作映画とは未だに信じられません…
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