「美しい鰭」名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン) ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
美しい鰭
平日ではありますが、流石の混雑っぷりで、隣に人が来ない席を見つけるのに少し苦労しました。
今作の舞台は世界の監視カメラの情報を共有できるパシフィック・ブイでの出来事と、黒ずくめの組織の暗躍が物語の肝になってきます。
相も変わらず、人間離れしたアクションは最高でした。今作、蘭の出番は流石に多くないだろうなーと思っていたら、ホテルの窓から飛び出て黒ずくめの奴らを襲撃するシーンとは笑うしかなかったです。善戦しまくりますし、アクロバティックに飛び回りますし、思いっきり車に拳突き立てますし、銃弾にまた向かっていきますしで中盤に差し掛かる前に何やってんねん笑と。
コナンも今作はスケボーをフル活用して道路に崖に水上にと駆け回っていました。水上に博士製作のスクリューで潜っていきますし、潜水艦に一人で立ち向かっていく時点で中々やばいですが、完全無敵というわけではなく、一度負けを察してからまた強くなるという今までとは違うパターンだったのが個人的には良かったです。
本編が進んだことにより、映画では数年触れられなかった黒ずくめの組織が総登場して、物語に絡んでくるのが良かったです。
ピンガ、途中までは素性を隠して女性らしさを意識したと仕草の流れとか良かったのに、なんで素顔曝け出したんだ?と疑問に思いましたが、良いキャラだったのでここで失うのはもったいないなーと思いました。
ジンの相変わらずの勘の鈍さには爆笑ものでした。前もコナンの正体に気づいたアイリッシュを警察に勘づかれた事を理由にして殺したのに、今作でもピンガを潜水艦爆破に巻き込んで殺すという、また何しとんねん笑状態でした。そしてまたしても何も知らないウォッカ、かわいいですねぇ。
安室さんと赤井さん、流石に二人同時に来ると胃もたれしちゃうなと思いましたが、二人とも出番は最小限に、でもしっかりと役割を果たしてくれました。特に赤井さんのヘリから潜水艦を見事にぶち抜く技術、リニアの中の人を撃ち抜いた人だから、これくらいチョチョイのちょいでしょう。この人も立派に人間を辞めてます。
灰原哀ファンとしては感謝しかない、魅力がギュッと詰め込まれていました。コナンに促されて避難する事が多かったのですが、今作では前線に立って危機的状況に立ち向かっていきます。最終盤のコナンが海上打ち上げ花火をするシーン、コナンが溺れかけているところにスクリューでやってきて、人工呼吸、いわゆるキッスをするのにコナンは相変わらず気付かず、その唇を蘭にお返しするとかまぁ〜ロマンチックでした。彼女の魅力はここ近年どんどん発揮されていて、今作でも爆発していました。
来年の予告、久々に平次とキッドがダブルでやってくるとは…!そりゃ劇場でも黄色い悲鳴が上がるわなと思いました。年々スケールも面白さも増していくコナン映画。来年は濃厚なサスペンス映画になるのか、それともキャラクター大暴れ映画になるのか、その予想できないコナン映画にこれからも身を委ねていこうと思います。
鑑賞日 4/14
鑑賞時間 10:40〜12:45
座席 E-31