劇場公開日 2023年3月17日

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「【今作は、渋くて、重厚で、名優ジェラール・ドパルデューが演じる切ないメグレ警視映画である。原作は沢山有るのだから、パトリス・ルコント監督、シリーズ化してくれないかなあ。】」メグレと若い女の死 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 【今作は、渋くて、重厚で、名優ジェラール・ドパルデューが演じる切ないメグレ警視映画である。原作は沢山有るのだから、パトリス・ルコント監督、シリーズ化してくれないかなあ。】

2025年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■ある日、モンマルトルのヴァンティミーユ広場で、イブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。
 血で真っ赤に染まったドレスには5カ所の刺し傷があり、この事件の捜査を依頼されたメグレ警視(ジェラール・ドパルデュー)は、身長180センチ、体重100キロの巨体をゆっくりと動かし事件に乗り出すのであった。

◆感想<Caution!内容に触れているかな?>

・フライヤーにもある通り、ジェラール・ドパルデューは、ジュルジュ・ジムノン原作のメグレ警視の設定と体格が酷似している。
 そして、今作ではメグレ警視は、走らない、殴らない、拳銃を撃たないという”安楽椅子探偵”程ではないが、静に捜査を進めるのである。

・では、面白くないかというとそんなことはない。劇中で台詞で出るメグレ警視には娘が居たが亡くなっており、今は料理上手の夫人と静な二人暮らしであるが、ジェラール・ドパルデューの仕草は、何処か哀愁を帯びているのである。
 そして、娘の仇を打つが如く、静に犯人を追い詰めていくのである。

・捜査に協力する、パリに憧れて上京したベティを演じるジャド・ラベストも美人だが、何処かに哀愁を漂わせつつ、金持ち母子を追い詰める重要なシーンを演じるのである。

<今作は、渋くて、重厚で、名優ジェラール・ドパルデューが演じる切ないメグレ警視映画である。原作は沢山有るのだから、パトリス・ルコント監督、シリーズ化してくれないかなあ。>

NOBU
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