「戦後すぐなんて重苦しくて、設定からして楽しめない気がして敬遠してい...」ゴジラ-1.0 A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後すぐなんて重苦しくて、設定からして楽しめない気がして敬遠してい...
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戦後すぐなんて重苦しくて、設定からして楽しめない気がして敬遠していたが、SMTポイントの期限が迫っており、他に観たいものがなくて急遽鑑賞。それも Dolby cinema で。アカデミー 視覚効果賞受賞ということで、VFXがどんなものなのか、少し興味はあった。
VFXは確かによく出来ていて迫力満点だった。しかし、物語も主人公の行動も都合良すぎ。戦後すぐの物のない時にどうするのかと思ったが、いろいろと都合よく用意できていく・・・。
主人公の生活が、近所に比べてどんどん良くなっていく。機雷除去という命を張る仕事をしているからということだが、危ないシーンがなく緊張感が微塵もない。これで破格の給料を得ている? なのに、自分より苦しいはずの隣のおばさんを頼ったりして、ちょっと身勝手では? 都合良すぎ。浜辺美波があの爆風で、あれくらいの怪我で生きていたのも納得感がない。
最も気になったのは、ゴジラをやっつけた直後の全員の敬礼。一体何に対するものだったのか? 疑問というか違和感というか・・・。主人公の神木隆之介が、命と引換にやり遂げたのならまだ分かるが、主人公は脱出していたし、そうだとしてもタイミングが変。ゴジラに対するものだとしたら、甚だおかしい。ゴジラは礼を尽くすような敵ではないのに。
戦後すぐの設定は、やはりよろしくなかったと思う。描き方が甘すぎ。
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