「背ビレが青く光って伸びるフィギュア」ゴジラ-1.0 北枕寝二さんの映画レビュー(感想・評価)
背ビレが青く光って伸びるフィギュア
日曜日にイオンシネマで 先週はオッペンハイマーだった
これは当初ノーマーク作
この監督の作品は何となく避けていた
しかしアカデミー賞を獲ったというので観ておかねばと
モーニングショーの玉川も絶賛していたし
ゴジラはよかった オモチャみたいな背ビレのギミックを除けば
歴代ゴジラへのリスペクトも感じられた
ローランドエメリッヒの速いゴジラとか初期の威風堂々ゴジラ
あとオラが大好きなジュラシックパークのイメージもあったな
玉川が言っていた核爆発のオマージュもなるほどと
戦闘機が突っ込んで静寂の中でゴジラがカチッと止まったところはクール
ゴジラはビキニの核実験で生まれたのではなかったか
そうするとなんか順番が違うような気がした
永遠の0もこの監督だったか 観ていないが
得意な時代背景なのか 脚本も監督だったのか
ステレオタイプで古くさい 予定調和が過ぎる
なんでそうなるのかとあぁやっぱりそっちに行くかの連続
・銀座の戦車はどこから来た
・どうやって集めた元海軍兵
・作戦のプレゼン時の意味のない白衣
・秘密にする必要がない説明用の水槽をベールで覆う
・なぜか最新鋭の戦闘機が見つかる
・エイエイオー的な集団行動
・青木何で髭そった
・神木どこで調達したカッコいい皮ジャン
・置手紙して子ども置き去り
・幼な子がその手紙をちゃんとそれを隣のおばさんに届ける
・タイミングのよい電報
・銀座にいかにもな服で就職する浜辺美波
・大した意味なく踏み潰されたり摘まみ上げられて放り出される連中
一方で生き残る浜辺美波
・個室に小綺麗なたたずまいで入院している浜辺美波
安藤サクラとか佐々木蔵之介 吉岡秀隆のいかにもな演技
学芸会レベルのストーリーに上手い役者を付き合わせるのは気の毒
まぁゴジラを観る映画だからなぁ 難癖だな
粗を探す観方は健全でないな
ん この映画のターゲットは 子どもなのか
せいぜい中学生までとか
そうするとオラの不満も解消する
背ビレが青く光って伸びるフィギュアは売れる
当然あってしかるべきの二人の性愛を描いていないのも仕方がない
子ども向けならば120分は長いよなぁ
前作のシンゴジラを観たら大人向けだと思ってしまう
VFX部隊にはVFXに徹してもらって
脚本には人間の営みとか体温が描かれていて
俳優が自らの人生経験を投影しながら演じて
それらを総合的にまとめられる監督の力量が必要だ
先週観たオッペンハイマーはそんな作品だったように思う
オッペンハイマーの続編みたいなことを監督が言っていたという
現状ではレベルの差は歴然
まぁリストアップしていなかったのは正解だ
オラが観る映画ではなかった
日本アカデミー賞作品賞ノミネート作で
観ていなかったのはこの一作のみだった
そしたら受賞 なんと脚本賞も
大丈夫か 日本アカデミー賞
今日も終了後は駅前公園で缶ビール2本
昨日でなくて今日で正解 いい天気で暖かくて気持ちよい
帰りは通り沿いの桜でも見ながらふらふら帰ろ