「主演の二人からの広がりとゴジラの迫力」ゴジラ-1.0 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
主演の二人からの広がりとゴジラの迫力
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朝ドラ『らんまん』の主演二人が本作でも共演しているということ以外には、あまり関心がなかったけれど、安藤サクラ氏、吉岡秀隆氏、佐々木蔵之介氏、山田裕貴氏が出演しているだけでも、期待感が広がった。ゴジラはやはり圧倒的な破壊力を発揮するのだけれど、人を食うわけではないようである。海中を泳ぐゴジラは、『コング vs ゴジラ』でもそうだった気がする。『シン・ゴジラ』は、ゴジラ自体の迫力場面が少なく、会議場面が多かった印象が強い。熱光線は、巨大戦艦をあっという間に破壊するのだけれど、機雷除去のための小舟や主役を破滅させることはなく、ぎりぎりの緊張感は演出していた。機雷除去の苦労に関しては、呉の大和ミュージアムの側にあるてつのくじら館の展示で学んだことがある。全般的に命を大切にしろというメッセージが強調されるとともに、小舟が巨艦の救援に駆けつける場面には、『ダンケルク』で、英独戦争での多数の漁船が駆けつけた場面を思い出した。戦闘機震電は、大刀洗平和記念館での展示では、本作での利用のことを秘密にしていたらしく、本作公開後に知ることになったが、空中戦の場面は意外に迫力がある。アメリカ占領下にもかかわらず、アメリカが介入しないという設定も興味深い。
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