「非常に良くできたゴジラ映画。ただし水戸黄門的予定調和。」ゴジラ-1.0 バソラプンテさんの映画レビュー(感想・評価)
非常に良くできたゴジラ映画。ただし水戸黄門的予定調和。
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ゴジラ映画を見に行って、非常に丁寧に作られた良くできたゴジラ映画が出てきたので、全くもって不満はないです。
ないのですが、シンゴジラのような「予想を超える面白さ」を期待して見にいくと肩透かしを喰らいます。
例えば、「主人公は特攻隊。故障を理由に不時着するも故障なし」と言う開始5分の設定を聞いた時点で、「どうせズルして生き残ってしまった葛藤でグジグジして、最後はゴジラに特攻して命懸けでゴジラを倒して、死んだかと思ったけど間一髪で助かって大円団なんだろ?」と予想しました。
あるいは博士風の人が出てきたので、「どうせ珍妙な作戦を立てて、無茶して失敗しかけるけど、みんなの努力友情で辛くも成功するけど、やっぱりゴジラには勝てないんだろ?」と予想しました。
あるいはボロボロのヒロインが出てきて「どうせだんだん綺麗になって、いつのまにか主人公とくっつくんだろ?」とか、ゴジラにヒロインが消し飛ばされても「どうせ死体が見つかってないってことは生きてるんだろ?」とか想像してました。
まさか全部当たるとはw
他にも「お約束」のオンパレードで、「やったか!→やってない」と何度繰り返されたことか。
ただ、そのテンプレ展開を丁寧に積み上げていくので、予想はしててもキチンと感動できます。
正しくゴジラ70周年の集大成と言える映画になってますね。
ある意味、展開が分かっているので、安心して見ていられる水戸黄門のような映画です。
結末を知ってても面白いという意味では、何度見ても面白いと言えるかもしれません。
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