「ゴジラは迫力があるが、ストーリーが浅い」ゴジラ-1.0 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラは迫力があるが、ストーリーが浅い
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ゴジラが日本の街を破壊していく映像表現は迫力があって素晴らしかった。
ただストーリーが浅くて感情移入できなかった。
まず主人公敷島の、ゴジラと戦う動機付けが浅い。
敷島は、同棲していた典子が、ゴジラによって殺害(されたに思われた)のをきっかけに、ゴジラに対して復讐を決意する。しかしそれまでに2人の仲が深まった様子もあまり見られないので、復讐に燃える敷島に対して感情移入できない。
第二次世界大戦で敗戦した日本は連合国軍の占領下にあり軍事力の行使ができなかったため、政府主導ではなく民間主導でゴジラ対策を行うことになるが、ここの設定も納得がいかない。ゴジラのような前代未聞の怪物が日本に上陸しているのに、政府が動かずに民間任せになることがあるのか。
ゴジラとの戦いに、後から助力のため駆けつけてくる船が多数出てくるが、ここの演出も感動を狙い過ぎていて冷める。最初から参戦しろよ、と突っ込みたくなった。
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