「山崎監督、ごめんなさい!」ゴジラ-1.0 Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)
山崎監督、ごめんなさい!
最初に監督名を見た時「うわー、絶対つまんなそう」って思ってしまいました。
、、、面白かったです!
フライング土下座で謝ります。
万人が観て万人が楽しめるVFXが凄い作品です。
▽良かった点
この映画のキモはVFX!
今回の船と水面のCGのクオリティが凄まじく、個人的にめちゃちゃ好き重巡洋艦高雄と海面の映像は、
これを主役にした作品が観たくなった!(ゴジラに秒殺されたのが勿体無い〜)
そして銀座の襲撃シーン、尻尾の旋回で倒壊するビルと瓦礫、光線発射による爆風とキノコ雲の映像表現は圧巻で、絶望感は半端でなかった!その後黒い雨が降るまでの流れは最高。
そしてサプライズで震電登場!
実物大の模型を作って撮影したという気合いの入りよう!全国の飛行機ファンは感涙している。
(まさか震電のプラモがAmazonのホビーランキングで上位独占する日が来ることになろうとは!)
今回の人間側の主役は浜辺美波さんか。
シン仮面ライダーで演技らしい演技をさせてもらえない様を観たからか、今回は普通の役?で普通に演技しをしているのを観て、いいねと思った。
▽惜しい点
極上のVFXと比べると、脚本とドラマパートをもう少し頑張って欲しかった。
序盤から気になったのが、帰還した浩一の町のセット感。ここはどこだ?
破壊された銀座の解像度と比べるといかにもセットで、実在の町として認識するのは辛いなと思った。
今作では、浩一と典子のドラマパートでメインの舞台になるので、もう少し拘ってよかったのでは。
アニメと実写を比べるのはナンセンスだと思いつつ、「この世界の片隅で」における執念のリサーチに基づく呉の町の景色を思い出すと、色々厳しいなと思ってしまった。(予算の問題なのか?)
終盤のオチが大体予想した通りだった。
コクピットからの脱出も典子の生存も。
いや、勿論生きてて良かったんだけどね。。
神木さん、イマイチだと思ったのは自分だけ?
頑張って死ねなかった帰還兵になろうとして、妙に挙動不審な奴になってしまった気がした。勿体無い。
浩一がワーって吠えて終わるカットが複数回あったのも食傷気味。
浩一だけでなく、皆台詞が過剰(客ってそんなに馬鹿かね?)。
シンゴジラは演技させなさ過ぎだけど、、演技の塩梅って難しい。
とりあえず、脚本は他の方に任せた方がいいよ。
▽まとめ
色々書いたけど、シンプルに観ていてめちゃくちゃ面白い映画。来週からのモノクロverも観たい!