「東京タワーくらいかと思ったらエベレストだった」ゴジラ-1.0 すんさんさんの映画レビュー(感想・評価)
東京タワーくらいかと思ったらエベレストだった
評判がいいのは聞いていたので期待はしてたが、ホントにはるか上をきた神のなかの神作品(東京タワーくらいだと思ったらエベレストくらい)だった。
映像から神。すさまじい迫力と臨場感。とく戦闘機のシーンはまるで西武園ゆうえんちのゴジラザライドに乗っているかのような迫力。街と人を蹂躙していくシーンは恐怖も絶望も、ゴジラのカッコよさも全部詰まってる。熱線のシーンの必殺技感(ガチかっこいい)。ハリウッドにもひけをとらないと思う。
音楽もシーンの魅力を百倍に増幅してくる。
シンゴジラのときは音が無駄にデカすぎて軽く音酔いしてしまったのだが、本作ではそんなことはなく、シーンにベストマッチしていて、迫力をさらにプラスしていた。
ストーリーもよかった。ゴジラ映画は人間ドラマはもうどうでもいいと思っているのだが、今作は人間ドラマがいい。ベタと言えばベタだし、ご都合と言われたらまあ分からなくはないし、あーこうなるよねと予測はできたが、それでも、上手くまとまってるし、めちゃくちゃ感情移入できた。ゴジラ映画の人間ドラマとして完璧だった。ないないづくしのなかで戦争を生き残った人たちが団結して、なんとかしてゴジラに立ち向かうという展開もいい。後半は激アツ展開の連続でもうワクワクしっぱなし。ゴジラ撃破のためのあのアイデアもすごい(よく思い付いたな)。
キャラもよかった。とくに佐々木蔵之介のキャラは結構気に入った。キャラが生き生きしていて、それぞれに魅せ場もあって、キャラを上手く生かしきれている。
この映画はこれまで見た映画のなかでも最高の作品のひとつだし、ゴジラ作品のなかでも最高クラス。今年最高クラスの映画で間違いない。
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