「新しい時代のゴジラ」ゴジラ-1.0 komasaさんの映画レビュー(感想・評価)
新しい時代のゴジラ
過去のゴジラも勿論格好良いが、本作のゴジラもとても格好良い。背びれが青白くひかりカシャンカシャンと順に伸びていくところは何度でも観たくなる。
しかし、そんな格好の良いゴジラではあるが、本作ではあくまで脇役だ。
これまでのゴジラは戦争、核兵器といったものを象徴するものだったと思う。それに対して今作のゴジラは、日本という国が直面している課題を現しているように思う。それは、経済や安全保障、少子化など大きなものから、日常の問題まであらゆるものが含まれる。
そして、それらの課題に対して「このままで良いのか?」「もっと各々が自立した大人として行動しようよ」と、終戦直後を逞しく生きた人達の姿をとおして言われている気がする。
そういった意味で、本作ではゴジラは脇役であり、政府や軍隊の出番はないのだろう。また、主人公が生還するところも初代との違いを鮮明にしている。
ゴジラ映画という お作法を求められるシリーズの中で、それに則りながら大きな変化を打ち出した意欲作だと思う。
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りかさんのコメント
2024年8月22日
共感ありがとうございます😊
ゴジラ、お好きなのですね。
冒頭の3行、そうなのか⁉️と思って読ませていただきました。
お好きな方にはあのシーン、たまらないのですね。
考えが浅くすみませんが、私にはしぶといヤツやな、ぐらいしか思えませんでした。