「残念感動怪獣ドラマ。スケールは小さくゴジラである必要はない映画」ゴジラ-1.0 かにしるみそさんの映画レビュー(感想・評価)
残念感動怪獣ドラマ。スケールは小さくゴジラである必要はない映画
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監督で不安に感じていた通りの、ゴジラである必要がない感動ドラマ
怪獣映画というわりにスケールはかなり小さく、
人間ドラマが中心に描かれていますが、
そこも後半が無理やりなので総じて残念な映画でした。
これまでのゴジラ映画では
ゴジラの生態など含めて、ゴジラが主役でしたが
今回はそういった部分への注目はほとんどなく、
放射能要素でさえろくに検討されません。
センサーを反応させるためだけに使われたようにしか感じず、
ゴジラという生き物へのリスペクトが全くなかったのかなと思います。
その結果、人間が主役で、ゴジラは舞台セットでしかなく、
別にゴジラ出なくてもこの映画は成立します。
海から現れた怪獣という要素しか使っていませんし、
行動理由についての推理もほぼなく、生きている感じがまったくしませんでした。
前半の人間ドラマ部分に時間を使いすぎて、
後半の銀座以降のゴジラ問題解決シーンも雑でつっこみどころしかなく、
最後のほうの展開はご都合主義かつ説明不足で全く盛り上がりません。
肝心の戦闘シーンもおもちゃ感が強く
予算が少なかったかもしれませんが、もう少し頑張ってほしかったです。
あえておもちゃみたいな演出にしたといわれればその通りかもしれませんが。
この監督の人間ドラマが見たい人は満足かもしれませんが、
ゴジラ映画としてはがっかりでした。
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トミーさんのコメント
2023年11月18日
やっぱり被爆前の個体に襲われて、更に巨大になって自分を追って来た!神木くんの恐怖と特攻帰りの罪悪感解消がメインだったんですね・・日本人全体を覆う原爆そのものでは無くて。