「脚本は笑っちゃうほどひどいが、見て損はない」ゴジラ-1.0 p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本は笑っちゃうほどひどいが、見て損はない
ゴジラが強くて迫力があるところはさすが。口から吐く衝撃的な光線の破壊力とそのエネルギーを充填する時の背中の動きは見ごたえがあった。身体に損傷を受けてもすぐに再生してしまう強さもうまく映像表現できていた。
安藤サクラ、吉岡秀隆らの演技によってリアリティが感じられ、脚本への違和感を感じつつも、ストーリーから心が離れてしまうほどではなかった。なので、見て損はないと思う。
ゴジラの違和感(海上で上半身が出るほど浮いているのはなぜ? 立ち泳ぎがすごくうまいのか?)、ゴジラ退治作戦の違和感(駆逐艦を助けに来た船がロープをつないで引っ張るのには笑ってしまった)、主人公への違和感(芯の強さを途中どこかで見せないと、主人公として魅力不足)、ゴジラの周りの群衆への違和感(なぜ、ゴジラの進行方向と同じ方向へ逃げる?)。
違和感はたくさんあるが、そもそもゴジラという生物が大きな違和感なので、気にするほどのことではないと思える。いくつかは笑えるほどひどいので、そういう楽しみ方ができて良いかもしれない。
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