「時代設定を終戦直後にせざるを得ない現実」ゴジラ-1.0 念仁朴さんの映画レビュー(感想・評価)
時代設定を終戦直後にせざるを得ない現実
ゴジラ-1.0の時代設定を終戦直後にせざるを得ない今の矛盾した日本の現実をこの映画を見て改めて感じました。仮に令和日本の設定にすると、どうしても「シン・ゴジラ」と同じようなストーリー展開にならざるを得ない。現代日本でゴジラを攻撃するにも、憲法・法律の壁が高くそびえる。それをGHQ占領下の時代にゴジラが出現したらという、これまでとはまた違った時代設定で描いてくれた。それはそれで新たな切り口として面白かったが、今の憲法・法律にがんじがらめで縛られた現代日本の閉塞感を、「シン・ゴジラ」に続けて改めて問題提起してくれる映画だったように思う。
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