「大和武蔵ならワンチャンあった⁉」ゴジラ-1.0 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
大和武蔵ならワンチャンあった⁉
戦後、焦土化した日本にて復興に向けて頑張る人々の元にあろうことかゴジラが…。ある理由から戦争を生き残り、心に闇を抱える青年が、国と大切な人々を守るために再び立ち上がる物語。
お馴染み、日本が誇る人気アイコンですね。ワタクシも特に平成ゴジラが好きだった世代です。
物語としては、ゴジラそのものよりも人間ドラマがメインといった感じでしょうか。vsビオランテが一番好きなワタクシとしては寧ろ好みの展開。
そして、絶望感という意味では過去最高レベルかも。戦争敗戦直後という時代背景に加え、長年のファンからすると、平成の新兵器にもビクともしなかった怪獣に、この時代の兵器ではどうにもできないだろう…という八方塞がり感も。まぁ他作品とはパラレルワールドだろうから一概に言えないが。どっちにしても20㎜じゃ効きませんよ~
でも高雄の20cmでアレなら、46だったなら或いは…⁉もう無いけど。
さらに、迫力面でも圧倒的ですね。ゴジラの大口がドアップになる度にヒュンってなります。
でもでも、見所はやはり人間ドラマですかね。戦争で粗末にされすぎた命とゴジラに立ち向かう人々の対比が胸に染みる…この時代設定にしたのは大正解ですね。まだ終わっていない…う~ん(涙)
それだけでなく、現地調達の武器や何だかんだで守ってくれない雰囲気の米国。ソ連の顔色も…色々とリアルな感じも、ゴジラ単独登場作品の醍醐味ですよね。
もっと言えば、ここ最近しつこすぎて逆に萎えてしまっていた原作オマージュ的表現も、ワタクシが知る限りは無かったような。これが良かった。電車にムッシュさんが出てきそうだな~と思ったが(笑)。難癖付ければ「やったか」はシンゴジオマージュw??
とにもかくにも、新しくも期待通りのゴジラ作品といった感じで非常に楽しめたし感動した。ちょっと蛇足もなかったこともなかったかもだけど、超良作だった。
でも何て言うんでしょう…人類に絶対に負けて欲しくないと思いつつ、個人的にはアイドルみたいな面もあるので、ゴジラがやられる所を観るのもちょっと辛いんですよねw
かと言って、ゴジラ勝利じゃあそれこそダメだし。
このジレンマがある限り、どんなに内容が良くてもゴジラ作品で☆5は叩き出せないのかなぁ…(涙)