「「マッチング」の闇への期待感は続いたけれど」マッチング Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「マッチング」の闇への期待感は続いたけれど
原作の小説は未読。
◉親子のマッチングを辿る悪夢の旅
終わり方から振り返って言うのではなく、この作品のマッチングは男と女の巡り合いではなくて、実は親と子の不遇な出会いを指していたと思うのが自然だと思います。
親からのDV、親の不倫と離婚、ロッカーベイビーなどがもたらす怨念を遡っていく旅が話の本筋で、メインキャストである輪花・影山・吐夢の好演があって、捉われ感は味わえました。真剣そうだが思いが行動に生きない土屋太鳳、鬱屈が妙に生温かい優しさを見せた影山統昭、殺す相手の目を最後まで見ていられそうな佐久間大介の、ちょっと得体の知れない演技で話は引っ張られました。
割に長く上演されているようですが、人気もその辺が大きいと思います。
◉アプリの罠とかにはならない
斉藤由貴姉さんが登場したあたりで、男女を結ぶはずのITのキューピットには、思いもよらぬ落とし穴が仕掛けてあった…みたいにはならないなと気づきました。しかし、由貴さんの遠くを見る瞳の物語的な素敵さは健在。
終盤に及ぶにつれて、シリアルキラーの事件が本筋から乖離していく。母親の恨みを晴らす路線と、カップル殺しの路線が繋がったら凄かったなぁとは思います。それでも顔に深々と×印の傷を刻まれて殺されたカップルの姿は鮮烈で、謎解きへの期待は保たれたのですが。
どうせこの形で終わるならば…
吐夢が「こちらときたら出会いたくもない親に遭遇したお陰で、ロッカーベイビーの身の上。それがタマタマ、アプリで知り合って幸せを掴むのは許せない。だから殺してやった」とか呟く。そして、新しい恋人をマッチングで見つけた輪花を、遠くから眺めるとか。
ところで杉本哲太の若い頃が別キャストになっていたのは、何故?
共感ありがとうございます。
長く上映していたヒット作なので、期待しました。
悪く書きすぎて、申し訳ないです。
「キャラクター」は、フカセが得体知れずで
怖かったですね。
お父さんは、少しだけ面影ありましたね。
斉藤由貴は綺麗過ぎますね(羨ましい)