「マッチングアプリの問題提起というよりミステリーもの。」マッチング yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
マッチングアプリの問題提起というよりミステリーもの。
今年78本目(合計1,170本目/今月(2024年2月度)31本目)。
(ひとつ前の作品「ネクスト・ゴール・ウィンズ」、次の作品「コヴェナント 約束の救出」)
「落下の解剖学」は3時間そこそこのフランス映画と満席になる要素があまり見当たらないのですが、大阪市ではどこもかしこも満席。何かあったんでしょうか…。
さて、こちらの作品です。
日本国内ではこうしたアプリに関しては未成年者に対しては厳しい規制がありますが、成年者に対しては、アプリ事業者による「婚姻者の方の登録は禁止です」程度の緩い扱いで、それによりトラブルが起きていることはご存じの通りですが、タイトルに反してアプリの話は少な目で、そのアプリで起きた事件から主人公などの生い立ちを描いていく、ややミステリーものといった分類になります。
こうした事情もあるので、これら出会い系のアプリやIT技術に関する部分は少な目でヒューマンドラマかミステリーものに分類されうるものなので、ITネタに極端に偏っていない点で誰でも見ることができるという点でとても良かったです。
「落下の~」が極端にどこもかしも埋まりっぱなしですが、本作品も良いかなといったところです。少なくとも対抗以上で迷ったらおすすめです。
なお、最後の最後まで犯人(というか何というか…。観念的なもの)が誰か等は結構めまぐるしく変わるので(ある程度読むことはできるが)、この観点でもおすすめです。
採点に関しては以下を考慮しました。
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(減点0.2/裁判上離婚(770条)に関する考察)
この映画のテーマの一つはタイトル通り「出会い」ですが、もう一つ「離婚」というものがあります(詳細はネタバレ回避)。この「離婚」に関しては協議上離婚と裁判上離婚の2つがありますが、後者については770条の条件を満たしている状態なのにそれを取っていないのも謎です(離婚は子に与える影響が大きいので、一切の事項を考慮して認めないことができる、という規定はあります)。
特に裁判上離婚の申し立ては、明らかに誰の目からしても明らかな状態で行わないと、年金制度など社会制度にまで影響してくるので、「やるもやらないも個人の自由」という部分から「若干」ずれてくる部分です。
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