「言葉で言い尽くせない思い」離ればなれになっても talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉で言い尽くせない思い
こういう映画があるからイタリア映画から離れられない。有名映画のオマージュがあったり、世代を越えての繰り返しがあったり、いい言葉の引用があったり。みんな基本的に貧しくて親の面倒見たりなかなか職につけないというのはリアルだった。80年代とそれ以降の世界を揺るがした様々な事件が映りその時の気持ちを思いだした。
音楽もよかったし、服装やヘアメイクなどの外見でその時々の状態や様子がよくわかるのがせつないけれど良かった。子どもや大事な友達に「好きだよ」(Ti voglio bene.)としょっちゅう言えるイタリア語が羨ましい。家族にとってお誕生日とクリスマスは大事、大晦日は皆と大騒ぎする、会えなくても親や子どもとまめに電話で話す、生まれ故郷は大事、ヨーロッパってそんな感じがする。一方で親子きょうだい親戚と確執があったりするのは普遍的だとも思う。ただ日本人は他人に対してかなり冷たいかなあとは思う。「よそ様にご迷惑かけてはいけません」精神?
ピエルフランチェスコが青年役を演じるのはちょっと無理じゃない?と思ったが一応杞憂に終わった。よかったね!
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Bacchusさんのコメント
2023年1月31日
パオロがタイミングが悪いけれど良い人だったし、報われて何よりという感じですかね。
バカ話も出来るし真面目な話しも出来るし、でも何も話す必要がない友人は大切です!