「【”香港映画スタントマンの矜持。”香港カンフー映画を身体を張って陰で支えたスタントマン達の、超痛そうなシーン満載のドキュメンタリー。香港カンフー映画の栄枯盛衰と再興の兆しを映し出した作品でもある。】」カンフースタントマン 龍虎武師 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”香港映画スタントマンの矜持。”香港カンフー映画を身体を張って陰で支えたスタントマン達の、超痛そうなシーン満載のドキュメンタリー。香港カンフー映画の栄枯盛衰と再興の兆しを映し出した作品でもある。】
ー 香港カンフー映画の、衝撃的なアクションシーンは数々あれど、多くの人はジャッキー・チェンの「プロジェクトA」の時計台からの落下シーンだろう。
だが、驚くなかれ、今作はあのシーンと比肩するシーンが満載なのである。
もう、吃驚である。-
◆感想
・カンフー映画が、当初は中国の京劇の俳優や体操選手が多かった事は、今作で初めて知った。
・そして、今は無き「ゴールデン・ハーベスト」社による、数々の1980年代のヒット作で描かれた過酷過ぎるスタントシーン。
ー 年代的に、劇場では見れていないので、あの凄いスタントシーンの数々を映画館で観れたのは嬉しかったな。-
・痛そうなスタントシーンは数々あれど、
4階から蹴りだされたスタントマンがスケート場の氷の上に背中から落下するシーンや、
8人一緒にビルの7階!から落下するシーンには、吃驚仰天である。
更に驚くのは、彼らがパットを入れていなかった事である。
鍛えているとは言え、病院送りの人多数・・。
ー 元スタントマンだった方々は”亡くなったり、半身不随になった人もいる。”と語る。
「ゴールデン・ハーベスト」は、完全な安全配慮義務違反だし、労働法違反でもあるのだが、そういう時代だったのだねえ。ウーム・・。-
・そして、黄金期はあっと言う間に過ぎ去り、斜陽になる香港カンフー映画界。
ー 確かに、後年観た幾つかの作品は、既視感がある作品が多かった。粗製乱造期があった事も、キチンと描いている。-
<そして、数年前から人材難になっていた香港スタントマンを養成し始めた且つての香港スタントマンや、監督たちの姿やスターになる夢を持った若者達の貧しきながらも、目標を持ってトレーニングする姿には希望を感じる。
今作は、香港カンフー映画の栄枯盛衰と再興の兆しを映し出した、物凄く痛そうなシーン満載のドキュメンタリー作品である。
あそこまで、吹っ切って危険なアクションをするとは、凄いモノだなあ・・。>
ミシェール・ヨー姐さんとチャン・ツィーさんも体操出身のはずですねえ。
「燃えドラ」は近作では「カンフー・ハッスル」でも模倣されてましたから、きっとアクションスターなら真似したくなるんでしょうねw